ニュース | 29/05/2016
チームメンバー、スタッフ、クラブ役員が、マドリード州庁舎と市役所を訪問。最初の目的地では、何千人ものマドリディスタが王者を待っており、マヌエラ・カルメナ市長がチームを歓迎し、祝福の言葉を贈った。「クラブ、選手全員に本当に感謝しています。マドリード市民を代表して抱擁を与えたいと思います。誰もが大きな感謝の気持ちを持っています」
最高のメンバー
「あなた達はこの街を震撼させてくれる唯一のチーム。この街の根本であり、決定的な存在です。あなた達は最高のメンバー、そう心から思っています。素晴らしいチームを相手に素晴らしい試合をしてくれました。マドリードの歴史はレアル・マドリードとつながっています。ここがあなた達の家です」
フロレンティーノ・ペレス会長:不可能なことを達成する力を持っている
「市役所訪問は、マドリードの全市民と共にいることを意味するので、外すことのできない行事の1つです。ジダンを筆頭にしたこのチームは、多くの人々にとって不可能だと思うことですら達成する力を持っています。いつでもクラブと、そして決して諦めることのないマドリードの選手達と共にいてくれるマドリディスタに感謝の気持ちを伝えたいと思います。それとともに、本当に素晴らしい好敵手であり、お隣の馴染みのクラブであるアトレティコに対し、賞賛と敬意の念をここで表したいと思います」
「このCLのタイトルは我々の街だけでなく、数日前テロの犠牲となり、お亡くなりになったイラクのマドリード・ペーニャ(ファンクラブ)の16人に捧げたいと思います。残念なことに、再びレアル・マドリードのサポーターがジハード主義者の犠牲となってしまいました。昨晩、CL決勝戦が行われている間、バグダッド近郊のバアクーバのマドリディスタが集まる場所が再び襲われました。最初の情報では12人が亡くなり、複数の負傷者が出ていると聞いています。我々のこの勝利を彼らに捧げたいと思います」
ラモス:このCLタイトルは多くの努力が実ったもの
「このCLのタイトルは、サッカーへの真摯な取り組みと努力が実ったもの。とても難しい1年でしたが、今、僕たちはこのカップをマドリードのみんなにお披露目しています。アトレティコは偉大なライバルで、マドリードの2チームが世界のサッカーを代表することは光栄なことだと思っています」
何千人ものマドリディスタが優勝報告に訪れた王者達を祝福。
スピーチが行われた後、お互いに記念品を贈呈。フロレンティーノ・ペレス会長は市長にチャンピオンズリーグのレプリカとレアル・マドリードのユニホームを贈った。また市長からはお返しとして、マドリードのスカイラインがデザインされたカフリンクスが贈られた。訪問は市役所のバルコニーからの挨拶で終わりを迎えた。
マドリード州庁
一行は、マドリード州庁のあるレアル・カサ・デ・コレオスに移動。イベントが始まる前に、テロの犠牲となったイラクのマドリード・ペーニャに対して黙祷が捧げられた。市役所でのイベント同様に記念品の交換が行われ、ペレス会長はウンデシマのレプリカとユニホームを贈り、クリスティーナ・シフエンテス州知事からは記念プレートが贈られた。
ラモス:ウンデシマはみんなのもの
「この場に再び立てるのは本当に光栄なことです。いつでも大きな愛情でチームを迎え入れてくれ、本当に自分たちの家のように感じています。このタイトルを獲得するため本当に苦しみましたが、ウンデシマは今、我々の家にあり、みなさんのものです。この成功をみんなで楽しもう」
フロレンティーノ・ペレス会長:真摯な取り組み、謙虚な姿勢、優れたタレント
「この場にいられることは本当に光栄なことです。ウンデシマは我々の哲学が実ったもの。レアル・マドリードは最期まで戦い続けるチームであり、満足することなく次のゴールを目指すチーム。そして真摯にサッカーに取り組み、謙虚な姿勢と優れたタレントを持つ選手たちがいます。選手とジダン監督に感謝の言葉を贈りたいと思います。ノベナ(9度目)、デシマ(10度目)、ウンデシマはあなたの名前と結びついているからです」
「我々はエクセレントなライバルに勝ち、このタイトルを手にしました。アトレティコ・マドリード、そのサポーターの素晴らしさをここで改めて認めたいと思います。今回、我々は3年で2回目のCLタイトルとなるウンデシマを達成しました。しかし我々の哲学は、今度はドゥオデシマ(12度目の欧州制覇)を手にするために動き出す時だと告げています。これが我々の新たな使命となります」
クリスティーナ・シフエンテス州知事:あなた達は最高です、おめでとう
「ここはマドリード全市民の家であり、マドリディスタ全ての家です。レアル・マドリードを迎え入れることは光栄であり、今日はマドリディスタ誰にとっても幸せな1日です。おめでとう。また、イラクで起きた悲しいニュースに胸を痛ませる日でもあり、私の心情は犠牲者とともにあります。スポーツの価値は、どんなイデオロギーや信念をも超越しなければならないものです。同様にアトレティコを祝福したいと思います。彼らは偉大なライバルでした。サッカーを通して、マドリードは世界的にその名が知られる存在となりました。」
誰もが心待ちにしていたのは州庁舎のバルコニーに選手たちが姿を見せ、CL優勝カップをソル広場を埋め尽くしたマドリディスタにお披露目する瞬間だった。公式訪問を終えた一行は、サポーターとともに優勝を盛大に祝うため、最終目的地サンティアゴ・ベルナベウへ向かった。