マッチレポート | 05/10/2013 | アルベルト・ナバーロ
敵地シウダード・デ・バレンシアに乗り込んだレアル・マドリードは、ラモスとモラタ、そして土壇場のロナウドのゴールにより、86分の時点で2-1とリードしていたレバンテに逆転勝利を収めた。- リーガ
- 8節
- 土, 05 10


30分を回った直後、アウェーのマドリードはこの試合最初の得点機を迎え、ロナウドがFKで直接GKナバスに迫った。5分後にはディ・マリアのクロスにロナウドが頭で合わせる。ボールは空中でロダスの手に当たったように見えたが、ゴンサレス・ゴンサレス主審はPKを宣告しなかった。
前半はそのままノーゴールで終了。リードを奪っていたとしたらマドリードのほうだったが、42分にモドリッチがペナルティーエリア端から狙ったシュートは決まらず、その1分後のロナウドの一撃もGKにセーブされた。前半のCKの数はマドリードが5本、レバンテが1本だった。
ホームのレバンテはここまで枠内シュートは1本のみ。ババが遠めからボレーで狙ったが、エル・ブランコの守護神ディエゴ・ロペスが見事なセービングで阻止した。
勝者にふさわしかったマドリードがロスタイムに決勝点
後半も流れは変わらず、マドリードが先制点を狙っていく。53分にはロナウドが惜しいシーンを迎えたが、左足でのシュートはポストを直撃。その5分後に均衡を破ったのはレバンテのほうだった。カウンター攻撃から最後はババがフィニッシュ。完全に不意を突かれたマドリードだったが、まだ時間は30分以上、残っていた。
レアル・マドリードのDNAには逆境からの勝利が刻まれている。それを証明するかのように、わずか3分後に同点ゴールが生まれる。ディ・マリアのCKに、この試合でキャプテンを務めていたラモスがバックポストで合わせ、右足の小粋なシュートでナバスを破った。
ここからエル・ブランコはハリケーンのように追加点を求めて猛攻を仕掛ける。64分にはロナウド、66分にはディ・マリアが狙うも、いずれも枠をとらえることができない。4分後にも立て続けにチャンスが訪れ、まずベンゼマがナバスからトップクラスのセーブを引き出す。このリバウンドをモラタが拾ってマルセロに渡したが、ペナルティースポットからのシュートはクロスバーを越えていった。
しかし残り4分、レバンテのエル・ザハルが個人技でスコアを2-1とする。これでホームのレバンテが勝利を手にするかと思われたが、このあとモラタが主役に躍り出る。昨季チームの決勝点を奪ったスタジアムで再びネットを揺らし、スコアを同点に戻したのだ。まだ時間は残されていた。試合のラストプレーでロナウドがエリア内でボールを拾うと、ナバスを横切るシュートを決め、最後まで決して諦めないチームのレジェンドとしての地位をさらに固めた。
モラタ FW