ニュース | 23/09/2018
「今回の改装は2つの目的がある。:我々のソシオとファンのアクセスと快適さの改善とクラブの新たな収入源の確保と」2018年クラブ総会の場で会長はスピーチ「サンティアゴ・ベルナベウは我々全員の情熱が表現される舞台である。我々の記憶と今現在の一部を形成している。最高の快適さを持った21世紀のスタジアムであり、最先端技術を取り込むことでソシオとファンが忘れられない経験や感情を手にすることが出来る。世界どこからでもマドリードに訪れた全ての人々にとって一番の魅力的な建物の一つになる。街の主要な通りの中心にあるこれ以上ない快適なアクセスを持った唯一のスタジアムである」
イメージ
「改装されるスタジアムは、スチールバンドと可変スキンを持ち、映像の投影や照射だけでなく、新たな席が増築された全ての席が保護された全天候に対応する移動式の屋根を持ち、並外れたパイオニア的な包まれた新しいイメージを持っている。エンブレムかつ近代的なスタジアムであり、更なる快適さ、更なる安全、新たなテクノロジーコンセプト、全ての家族が楽しめる娯楽、飲食、エンターテイナーのブロックがある」
「マドリードの中心部に位置し、様々なタイプのサービス、交通手段が揃っている。改装によってマドリードの街に適した待合の場が建設される予定で、カスティージャ広場には20,000m2の広さ、パードレ・ダミアン通りとラファエル・サルガド通りは歩行者天国となる広場5,500m2が建設予定である。この改装には2つの基礎的な目的がある。第一に我々のソシオとファンの快適さとアクセスを向上させること、第2にクラブの新たな収入源を手にすること」
経済的に健全な財務
「サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリードの伝説と神話が作られてきた場所であり、マドリディスタ全ての家である。12月に建築71年目を迎える。スタジアムのオープンとその取り組みの時期は我々の歴史の中でも最も難しい時代であり、決して簡単なものではなかった。我々の現在の現実は経済的に健全な財務にあり、クラブは大きな挑戦の一つに向けた準備をしている。サンティアゴ・ベルナベウを世界最高のクラブにすること。サンティアゴ・ベルナベウは我々の歩む道を記してくれる。レアル・マドリードは最高峰の施設を持つ様になり、近代的なスタジアムで世界トップクラスの選手たちがプレーをする。それが達成できればこれからもタイトルそして収入面でリーダーであり続けることが出来る」
「21世紀の新しいスタジアムとなるサンティアゴ・ベルナベウはレアル・マドリードの将来を示す情熱あふれる舞台になるだろう。世界最高のスタジアムを持つことにより、今世紀終了後、21世紀の最高のクラブであると再び評価されることになる。新しいスタジアム、スポンサー、我々のソシオやファンの情熱。サンティアゴ・ベルナベウの改装を行うにあたって今日でのベストなフォーラムの形は長期スパンでの支払いをしていくことである。その支払を認めさせてくれるのはクラブの健全な財務状態と堅固な財務力にある」
自己資金のための卓越した機会
「低金利と固定金利の長期資金調達には理想的な条件がある。我々は今大きなチャンスの前にいる。一時期的なものかしれないが、このチャンスをものにしない理由はない。また、我々の収入は同期間に30%増を記録しており、我々の純負債は1億7000万ユーロとなっている」
我々は今大きなチャンスの前にいる。一時期的なものかしれないが、このチャンスをものにしない理由はない
「固定金利、長期金利での費用は約2500万ユーロと昨シーズンの利益の4%未満であり、クラブ経営にインパクトを与えるものではなく、スポーツ活動にもスポーツモデルにも影響のないもの」
収入
「スタジアムの新しい運用モデルでは1シーズンあたり1億5000万ユーロ以上の収入を得ることが出来る。そのため経済、スポーツ面でリーダーであり続けるための定期的に一定の収入を得ることが出来る。我々は1000万ユーロの収入の壁を初めて破るクラブになることを望んでいる」
デジタル・スタジアム
「我々は全世界のマドリディスタとソシオをつなげるテクノロジーのプラットフォームになるスタジアムにすることを望んでいる。テクノロジーはこのプロジェクトの柱となるものであり、例えば内部スペースにはe-sports、最新デジタル技術を備えたスタジアムの内側に壮観な360度のビデオスコアボードをインストールする。言い換えればデジタル・サンティアゴ・ベルナベウである」
「テクノロジーの進歩と視聴覚メディアのアプリケーションの存在は自身の席から、ソシオやファンが持つ携帯電話やタブレットを使ってクラブのコンテンツを使用しライブでみている試合の経験を豊かにしてくれるもの。“第2の画面”として既に知られているものである」
ミュージアムの拡張
「カステジャーナ地区に現在のミュージアムより敷地を拡大したスペクタクルな拡張をする。また最新テクノロジーを搭載したバーチャルリアリティな新しいインタラクティブなミュージアムをパードレ・ダミアン地区に建設する。同様にツアーベルナベウの経験もパノラマなツアーを考えており、スタジアム周囲にできる新しい娯楽やレストランなども盛り込んだパノラマなツアーも考えており、ツアーベルナベウの経験は拡大されるだろう」
商業的なオファー
「商業的なオファーも増加するだろう。レアル・マドリードショップも2店をオープンする予定であり、一つはカステジャーナ、もう一つはパードレ・ダミアンに。ここではレアル・マドリードのすべての商品が手に入るだろう。また、世界的な新商品に必要なショーケースに並べる共通のスペースにするためネット販売や名声のある製品、エレクトロニクスブランドのデジタルセールのポイントを持つ新しい商業コンセプトを発展させていく」
アクセスとセキュリティの向上
「セキュリティ、アクセス、スタジアムからの避難に関しては全てのファンに対して大きく向上していく。ショッピングモールの撤廃とカステジャーナに作る新しい2つの塔には傾斜路、エスカレーター、エレベーターを設置することで、アクセスとスタジアムからのバランスの取れた均等な避難を可能にする。更に多くのアクセスと改善と入場ゲートの増設、何よりもラ・エスキーナ・デル・ベルナベウの撤廃により新たなアクセスが可能になる。カステジャーナ、パードレ・ダミアンのサイドに建設するスタジアム最高階まで上れるエスカレーターを増設することで観客の移動は更に流動的になる」
費用
「費用の上昇を引き起こしたマドリードの上級司法裁判所の判決により提訴されたニーズに適応できるように既にプロジェクトには修正が入っている。スタジアムへの投資予算は約5億2500万ユーロと見積もっている。最も重要な土木工事に3億ユーロ、技術設備と技術イノベーションに関しては1億ユーロ以上になると見ている」
期間
「プロジェクトの分配は来年早々に行われ、工事もすぐに始まることを期待している。このプロジェクトはスペインの大手建築会社が入札することが出来る。明確にしておきたいことはレアル・マドリード役員会の倫理規定から自分が会長を務めている間ACSグループはレアル・マドリードのプロジェクトには参加しないということ。工事の期間は概ね3年半を見ており、サッカーの日程に影響を及ぼすことはない」