ニュース. 17/10/2022
カリム・ベンゼマが2022年、サッカーの王となった。レアル・マドリードのキャプテンは世界最高のサッカー選手として認められ、パリでバロンドールを受賞した。この名誉あるトロフィーを授与するフランス・フットボール誌は、フロレンティーノ・ペレス会長をはじめクラブから多くの関係者が出席したイベントで、その素晴らしい1年を評価した。ベンゼマは180人の国際ジャーナリストが参加し、2021/22シーズンの各選手の功績を元に決定された投票で勝利した。
ベンゼマはジダンからトロフィーを授与された後、次のように語った。「このトロフィーを目の前にして大きな誇りを感じています。またハードワークし必死に練習に取り組んだ小さい頃のことを思い出します。これは子供の頃からの夢で、ずっとこの賞を意識してきましたし、ジダンとロナウドという2人のアイドルがこの賞を獲得することに向けたモチベーションになっていました。これはサッカー選手なら誰もが意識する賞です。本当に難しいですが不可能ではありません。僕は得点することだけでなく、ピッチで楽しみ、チームメイトをサポートすることも考えています」
皆のための賞
「これは個人賞ですが、またチームのための賞でもあります。僕にとってこれは皆のため、そして全てのファンのためのバロンドールです。その背後には多くの努力があり、非常に厳しい時期もありましたが、その夢を追い続ける必要がありました。フランス代表から外れた時など、最悪の時期に考えさせられることもありましたが、僕は一度も努力を怠ったことはありませんでした」
感謝
「自分のキャリアに大きな誇りを感じています。当時は家族にとっても大変な時期で、精神的に強くなる必要がありましたが、自分の仕事に本当に満足しています。レアル・マドリードやフランス代表のチームメイトに感謝したいと思います。また監督や僕の家族の一員のようなものである会長にも感謝しています。会長は僕と契約するため自宅まで来てくれて、自分がどんな人間なのかを示してくれました。彼のことを尊敬しています。またリヨンとクラブ会長にも感謝しています。彼らなしに僕がレアル・マドリードに来ることはできなかったでしょうから。また家族にも感謝していますし、今日は両親も来ています」
ビデオ.ベンゼマ、バロンドール2022受賞
1956年のマシューズ以来となる最年長のバロンドール受賞
「このトロフィーを獲得するのに年齢は関係ありません。30歳を過ぎてもプレーを続けられることを示す選手もいますが、それにはよほどの野心や意欲、そして多大な努力が必要です。もっと努力し、頭の中にそのことをより明確に持たなければいけません。それは大きな野心を持つモチベーションになりましたが、何よりもピッチ上で楽しむ必要があります」
2人のアイドル
「ロナウドは僕のアイドルであり、自分のようなストライカーがいないことを分かっています。彼がピッチでやったことは歴史的なことで、再現することは不可能です。彼は僕がベンチにいても文句の言えない唯一のFWです。彼もジズーは歴史に築きました。ロナウドはフェノメノ(怪物)です」
バロンドールはベンゼマにとって、成功に満ち溢れた1年に対する当然の報いとなった。フランス代表FWはレアル・マドリードをデシモクアルタ(14回目のチャンピオンズリーグ制覇)、35回目のリーガ優勝、12回目のスペイン・スーパーカップ優勝に導き、それぞれ15得点、27得点、2得点を挙げ得点王になった。さらにそのパフォーマンスはフランス代表のネーションズリーグ優勝でも決定的な役割を果たした。レアル・マドリードのストライカーはスペインとの決勝戦でチームが決めた2ゴールのうちの1ゴールを記録した。
バロンドールにノミネートされた他のマドリディスタ
モドリッチ、クルトワ、ビニシウスJr、カゼミーロ、リュディガーも30人の候補者に選ばれた。ドイツ代表DFは25位、ブラジル代表MFは17位、クロアチア代表MFは9位、ブラジル代表FWは8位、そしてベルギー代表GKは7位だった。さらにカマビンガがフランス・フットボール誌が21歳以下の最優秀選手に贈るコパ・トロフィーのランキングで2位となった。