デシモクアルタ(14回目の欧州制覇)が我々の手に。チャンピオンズリーグでのレアル・マドリードの伝説は続くー。大会の王者がパリでリバプールを下し、思い出に残る大会を最高の形で締めくくった。後半にビニシウスJr.が挙げたゴールが力の拮抗した試合を決め、クルトワは計り知れないほど存在感を発揮、またマドリディスモのサポートはスタッド・ド・フランスで改めてカギを握った。
史上最も繰り返されてきた決勝のカードはファンのスタジアムへのアクセス問題により36分遅れて開始され、リバプールが前線からプレッシャーをかけ、マドリードはイングランドチームの背後を狙う展開で始まった。試合はマドリードのエリア近くが主戦場になり、16分クルトワがまずサラーのシュートを止めた。このチャンスが数分後クロップ監督率いるチームの押し込みを招く。ティアゴとサラーがゴール正面で仕掛け、マネがクルトワの守るゴールポストを叩くシュートで先制点まであと一歩のところまで行った(21分)。
少しずつマドリードはリバプールのプレッシャーを弱めることに成功し、長いポゼッションを数回続けた。ビニシウスJr.が左サイドで仕掛けたが、アリソンのゴールへ決定的なチャンスを作るまでには行かない。一方サラーがヘディングで改めてクルトワに止められ(34分)、ヘンダーソンがゴール正面からパワフルなシュートを放ったがゴールの枠は捉えなかった(41分)。それは我がチームのゴール取り消しシーンの予兆だった。バルベルデがボールを運び、エリア内でベンゼマがファビアーノに当たった後のボールを押し込んでアリソンを破った。しかし主審はVAR裁定のあと得点を認めず、最終的に同点でハーフタイムを迎えた。
ビデオ.0-1: マドリードがデシモクアルタ達成!
後半はより良いマドリードが姿を現し、プレーリズムの良さが際立った。すぐにその見返りを得ることになる。バルベルデが右サイドから攻撃、ビニシウスJr. へクロスを送り逆サイドポストでこれに合わせた(59分)。リードを許したリバプールは各ラインを上げる。64分、サラーのコースを狙ったシュートをクルトワが横っ飛びで止めた。4分後ベルギー代表の守護神は改めてエジプト代表FWを止めた。
試合は全てが決まる最終段階へ。リバプールは引き続き引き分けを狙ったが、マドリードはカウンターから勝負を決めることもできた。82分、サラーとの1対1をクルトワが再びスペクタクルなセービングで防ぎリードを守る。途中交代のセバージョスとカマビンガが2点目を決めることもできた。リバプールはロングパスを放り込んだがスコアは動かない。試合終了の笛が吹かれピッチとスタンドでのお祭りが始まった。シーズンを締めくくるデシモクアルタ達成。チームは今季チャンピオンズリーグ、リーガ、そしてスペインスーパーカップを勝ち取った。