ヨーロッパの王者がチャンピオンズリーグ決勝の舞台へ戻ることになった。サンティアゴ・ベルナベウでのみ体験できるもう一つの思い出に残る夜のあと、レアル・マドリードはマンチェスター・シティを相手に劣勢を跳ね返した。我らのチームは89分まで0−1でリードを許していたが、そこからスタジアムの魔法とこのクラブの伝説が姿を現し、歴史的で忘れられないシーンが刻まれることになった。負けている状態からロドリゴのドブレテにより延長へもつれ込み、ベンゼマのPKにより勝ち抜けを決めた。5月28日、アンチェロッティ監督のチームはパリでのリバプール戦で14回目の大会制覇を狙う。
逆転劇はチームのスタジアム入りで地元ファンの出迎えをした時から始まっていた。舞台がピッチに移ってからアンチェロッティ監督のチームはイニシアチブを取るよう望んだ。最初のご挨拶はベンゼマのヘディングシュートでこれはゴール上へ(4分)。少しずつシティがクルトワの守るゴールへ迫った。15分、デ・ブライネのロングシュートはベルギー代表守護神が抑え、5分後ベルナルド・シウバの決定的なチャンスも防いだ。その少し前には双方が仕掛ける。ビニシウスJr.は相手守備陣の跳ね返したボールをシュートしたがゴール上へ飛んでいた。
得点チャンス
23分、マンチェスター・シティはガブリエウ・ジェズスのゴール隅へのシュートで先制機を迎えた。クロースがフリーキックから反撃の一手を仕掛け、ボールは敵の壁に当たりCKになった。均衡状態は続きマドリードはビニシウスJr.の突破から仕掛けた。一方シティはフォーデンがロングシュートを放ちクルトワを試した(40分)が、同点のままハーフタイムを迎えた。
ビデオ.3-1: 凄まじい逆転劇を経て決勝へ
後半レアル・マドリードは輝かしい立ち上がりを見せシティを驚かせたが、ビニシウスJr.はこのプレーの最後を締めくくることができなかった。反撃したのはガブリエウ・ジェズスで個人技からのシュートにはクルトワが立ちはだかった。それでもマドリードは一つギアを上げ、高い位置でプレシャーを掛け、シティのエリアでチャンスを作った。グアルディオラ監督のチームは立ち上がりのホームチームの突撃を凌ぎ、少しずつプレーに落ち着きを与えるようになった。73分、マフレズがシティの連携プレーからのダイレクトシュートで0-1とした。勝ち抜けが難しい状況になったが、アンチェロッティ監督のチームはファンから刺激を受け、英雄になるストーリーを探さなければならなかった。しかしシティはとどめを刺しに動く。クルトワとメンディがカンセロとグリーリッシュが迎えた2度の決定的なシーンを救った。
熱狂の終盤
試合はすでに終わった感があったが、マドリードは決して勝負を諦めない。舞台がベルナベウ、チャンピオンズリーグなら尚更。90分、ベンゼマのアシストからロドリゴが同点ゴール。自分たちを信じなければならなかった。そして1分後、カルバハルが右サイドから狙い澄ませたクロスを供給、ロドリゴが勝ち抜けで並ぶヘディングシュートを決めた。ブラジル代表選手は3点目を決めることもできたが、試合は延長戦へ突入した。
ベンゼマの決勝点
ベルナベウが目標達成へ向け一体になり、マドリードは全力を傾けて延長戦へと向かった。それはすぐに実を結ぶ。ルベン・ディアスがベンゼマに対し反則を犯しPK宣告、大会最多得点選手は自身大会15点目を決めた。チームは一番難しいポイントをクリアしたが、まだ時間は残っておりシティは引き続きクルトワのゴールを脅かしていた。守護神はフォーデンのヘディングシュートのコースを変え、そのボールに飛び込んだフェルナンジーニョは的確に触ることができなかった。チャンピオンズリーグの決勝へたどり着くには苦しむすべも知らなければならない。今は勝利を喜ぶ時で、パリで伝説をより大きなものにし続けるのを狙うことになる。
レアル・マドリードはリバプールを相手に17回目のチャンピオンズリーグ決勝を戦う。これまでの実績は16回の決勝で13タイトル、つまり勝率80%以上となっている。最も決勝を戦い、最多の勝利を手にしたチームとなっている
パリの決勝までの道のりはサンティアゴ・ベルナベウがはっきりとした主役を務めた。ラウンド16では第2戦3–1で勝利し逆転での勝ち抜け。準々決勝では延長戦へもつれ込み、ベンゼマのゴールが我がチームの上位進出を決めた。そしてシティ戦ではベルナベウの魔法が再びかかりアンチェロッティ監督のチームが決勝へ進んだ
ダニエレ・オルサート(イタリア)、線審:シロ・カルボーネ、アレッサンドロ・ジャラティーニ、第4審判:ダビデ・マッサ、ビデオ・アシスタント・レフェリー:パオロ・バレリ
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