マッチレポート | 14/02/2018 | Javier García
クリスティアーノ・ロナウドのドブレテとマルセロのゴールで先制したPSGに逆転、マドリードが勝ち抜けへ向けてリードを手にした- チャンピオンズリーグ
- ベスト16 (第1戦)
- 14/02/2018


試合の重要性は選手がピッチに姿を見せた時点で明らかだった。ファンはゴール裏スタンドにティフォ(巨大なメッセージ付き横断幕)をなびかせるなどビックゲームに相応しい雰囲気を醸成。ジダン監督率いるチームは鮮やかな滑り出しでこれに応えた。フランスチームの守備陣へ仕掛けたプレッシャーによりプレーの主導権を掴む。5分、クロースが最初に相手GKアレオラに仕掛ける。対するPSGはフォワード陣、特にネイマールがスピードに乗ってチャンスを探った。
PSGの先制点
両チームともに相手を警戒していたが試合の主導権はマドリードが握っていた。イスコが相手からボールを奪い反則を得ると、ゴール近くからクリスティアーノがFKを直接シュート(26分)。そのすぐ後にはマルセロのクロスからポルトガル代表選手がフリーになったが、GKがシュートを顔で防いだ。何度もチャンスが訪れていたが先にスコアを動かしたのはPSG。右サイドからムバッペが好プレーで突破、ゴール前にパスを送り跳ね返されたボールを2列目から攻め込んだラビオが決めた(33分)。
クリスティアーノ・ロナウド: 今シーズンのチャンピオンズリーグですでに11ゴール
反撃に転じなければならない展開となったが、レアル・マドリードは理想的な形でそれを成し遂げる。まずクリスティアーノがボールを奪いシュートするもゴールの枠は捉えず。続いてナチョとモドリッチのコンビプレーを起点に敵ゴールに近づいた。44分にはベンゼマがゴール隅を狙ったシュート、アレオラが好守で対抗した。実際に同点に追い付いたのは45分。クロースに対しロ・チェルソがエリア内で反則、与えられたPKをクリスティアーノがきっちり決めた。
後半、プレーリズムと得点機は少なくなる。最初にムバッペがシュートを放ったがケイラー・ナバスが好反応で得点を許さなかった。レアル・マドリードはマルセロのサイドを突破口にしたが、決定的な場面までには至らない。一方のPSGは前半よりもボールを保持。ラビオとユーリが2度の決定的なシーンを迎えた。
逆転勝利
着実に時間は経過していたが、選手たちのそれまでの努力が報われる瞬間がやって来る。ジダン監督はアセンシオ、ベイル、ルーカス・バスケスを投入。残り10分となり、試合はこう着状態となりこのまま終わる雰囲気が漂っていた。しかしここから欧州チャンピオンの底力が発揮される。83分、アセンシオが左サイドからクロス供給、アレオラが跳ね返したボールにクリスティアーノがひざで反応、2−1とする。さらに86分、再びアセンシオがラストパス、マルセロが3点目を決めた。レアル・マドリードが先勝、勝ち抜けに向けリードを得た。