レアル・マドリード、29回目の国王杯優勝トロフィーをマドリディスタにお披露目
選手、コーチングスタッフ、クラブ首脳陣がマドリード州庁舎とマドリード市役所を訪問した
日曜日にマラガで行われたバルセロナとの決勝(96-85)で勝利したレアル・マドリードは、マドリードの各機関でバスケットボールの29回目の国王杯優勝トロフィーをお披露目した。選手とコーチングスタッフはフロレンティーノ・ペレス会長やクラブ首脳陣と一緒に、マドリード州庁舎とマドリード市役所を訪問した。チームはシウダー・レアル・マドリードのパビリオンを出発し、最初にマドリード州庁舎のあるレアル・カサ・デ・コレオスに向かった。そこではイサベル・ディアス・アジュソ州長がチャンピオンたちを出迎え、タイトル獲得を祝福した。フロレンティーノ・ペレス会長とセルヒオ・リュルがトロフィーのレプリカとユニフォームを贈呈すると、アジュソ州長は優勝記念のプレートをお返しした。続いてキャプテンが次のように言葉を発した。「まず、代表戦があり、遠征に参加しなければならなかったため、ここに来られなかったチームメイトのことをお詫びしたいと思います。彼らも間違いなくここに来たかったと思いますが、来ることができませんでした」
「会長のサポートに大変感謝しています。それがなければこれを成し遂げることは不可能でした。この国王杯優勝トロフィーを州庁舎でお披露目するために、ここに戻ってこられたことを光栄に思いますし、誇りを感じています。チームメイト、コーチングスタッフ、そして僕たちの背後で働く全ての人々にお祝いの言葉を贈りたいと思います。シーズンは長くまだまだ続きますが、またすぐにここを訪れられることを願っています」
フロレンティーノ・ペレス会長:「君たちは再び歴史を築き上げました」
「いつも言っていますが、レアル・マドリードは全世界的なもので、世界中の何百万人もの人々の心の一部になっています。私たちはマドリードが私たちの原点であり故郷であることをよく分かっています。ここが全ての始まりであり、これはレアル・マドリードがその122年を通じて築き上げてきた素晴らしい歴史の出発点です。そのため私たちは全ての大陸において、自分たちのコミュニティのアンバサダーであることを誇りに思います」
「これはレアル・マドリードのバスケットボール史上29回目の国王杯優勝です。ここ14シーズンで26回目のタイトルであり、それは年々レアル・マドリードの伝説を大きくしているバスケットボール部門の強さを新たに証明するものです。 そしてまず最初に、このチーム、選手たち、チュス・マテオ監督、コーチングスタッフ、そして素晴らしい競争の遺伝子を持つ特別で唯一無二のバスケットボールチームを構成する全ての人々に感謝したいと思います」
チームへの称賛
「君たちはこのエンブレムとユニフォームで再び歴史を作り、レアル・マドリードの価値観が反映された伝説的な選手たちであることを再び証明しました。マラガで私たちのチームは再び偉大なファミリーであることを示しました。君たちはレアル・マドリードが意味するもののために全力を尽くし、犠牲心と素晴らしい献身性をもって共に戦う選手たち、多くの勝利を収めながらも、勝利とタイトルへの渇望は変わらない選手たちです」
最後にイサベル・ディアス・アジュソ州長が次のようにスピーチを締めくくった:「 あなたたちが成し遂げてきた卓越した経歴に新たに加わったこの勝利を、レアル・マドリードと一緒に祝えることはこの上ない喜びです。日々マドリードの街をより明るくしてくれることに感謝しています。選手、コーチングスタッフ、クラブ首脳陣、そして特にサポーターの皆さん、おめでとうございます。レアル・マドリードは世界最高のバスケットボールチームのひとつであるだけでなく、コートに出るたびに巨人となる存在です。あなたたちが成し遂げたことはスポーツの枠をはるかに超えたものであり、これはスポーツ選手とともにある価値観を強化する勝利です」
「またこの素晴らしいチームとクラブがマドリードの素晴らしいアンバサダーであり、観光と雇用において素晴らしいアトラクションであることにも感謝したいと思います。そしてあの殿堂がオープンしたら、なお一層そうなることでしょう。あなたたちのエンブレムは世界の隅々まで届いており、毎年あなたたちに会いに来る何百万人もの人々を魅了し、ここがあなたたちの家だと分かっているからこそ、あなたたちやクラブを訪ねるのです」。スピーチと集合写真撮影が終わった後、選手たちはバルコニーに出てトロフィーをお披露目し、プエルタ・デル・ソルを訪れたマドリディスタに感謝した。
その後、チームはマドリード市役所のあるパラシオ・デ・シベレスへと向かった。そこではホセ・ルイス・マルティネス=アルメイダ市長が待っており、プレゼントを交換した。フロレンティーノ・ペレス会長とセルヒオ・リュルがトロフィーのレプリカとユニフォームを贈呈し、市長はクマとイチゴの木の像のレプリカをお返しした。
続いて市長がスピーチを開始した:「レアル・マドリードが新たにこの街に喜びをもたらせてくれました。その喜びはこの街が100年以上存在してすでに慣れ親しんだもので、この国王杯でバルセロナに勝利したものです。私たちはこのバスケットボールチームの勝ち方が普通であることに慣れてしまっていますが、その勝ち方や勝利の頻度、チームが伝えている価値観は絶対的に格別なものです。そして私はレアル・マドリードのような成功を収め、勝利を成し遂げている組織の歴史の中で、あなたたちが長きに渡って記憶に残ると確信しています」
「2019年6月、私が市長になって間もない頃、この家を最初に訪れたのはレアル・マドリードのバスケットボールチームでした。私は人生で初めてレアル・マドリードのユニフォームを受け取る栄誉に浴しました。それ以来、そのようなことが何度もありました。あの時、フェリペ・レジェスと一緒に、市長時代に受け取るレアル・マドリードのユニフォームのために、新たなワードローブを買うことになるだろうという冗談を言いました。そしてあなたたちはその予言を見事的中させ、私はワードローブを毎年増やさなければならなくなりました。チャンピオンの皆さん、おめでとうございます」
フロレンティーノ・ペレス会長:「サポーターに心から感謝しています」
「これは29回目の国王杯優勝トロフィーです。このチームがそれを再び成し遂げられたのは、献身性、犠牲心、闘争心が計り知れないからです。そのため今日、私たちマドリディスタはこの並外れたグループに喜びと感謝の念を抱いています。選手たちはただ勝利への渇望を恒常的に示しているだけではありません。彼らは行動と姿勢の模範です。私たちの価値観の模範であり、だからこそマドリディスタは彼ら全員のことを大変誇りに感じています。今も今後もずっと君たちは私たちサポーターの心の中にいます。君たちはすでに忘れられないチームです。君たちはあらゆるものを勝ち取りましたが、このユニフォームを着てさらに勝ち続けたいと思っています」
チームとファンへの称賛
「レアル・マドリードの会長として、私は君たちのことを大変誇りに思います。そして私たちのサポーターは私たちのクラブの歴史の中で君たちが占めている位置をとてもよく知っています。皆さん、そして今季最初のタイトルとなったスペイン・スーパーカップのMVPに選ばれた後、再び国王杯のMVPにも選ばれた親愛なるファクンド・カンパッツォ、おめでとうございます。そしてまた、コート内外でこの素晴らしいチームと選手の代表であるキャプテンのセルヒオ・リュルとルディ・フェルナンデス、おめでとうございます。また、非の打ち所のない応援の仕方と私たちのチームに不可欠な無条件の情熱を持って応援してくれるサポーターに心から感謝しています」
野心
「レアル・マドリードには普遍的な使命があります。私たちのSNS5億5千万人のフォロワーに感謝しています。私たちはマドリードの街にとってこのエンブレムが象徴するものを完璧に分かっていますし、その偉大なアンバサダーのひとつであるという大きな責任があります。このチームはそのことをよく理解しており、だからこそ一刻も早くここに戻って来られるように、全力を尽くすつもりです。私たちはスペインのバスケットボール界で最も多く国王杯に優勝しているクラブです。今日この瞬間がマドリディスモの夢である新たな勝利を収めるための最大の推進力になります」
リュル:「市長のワードローブの数をもっと増やせるように、またすぐに戻ってきたいと思います」
「この歓迎会に感謝します。あのようにいつも僕たちのことを大いに支えてくれる会長のフロレンティーノ、本当にありがとうございます。そして選手のみんな、コーチングスタッフ、そしてテレビには出ないが、僕たちがリングにボールを入れることに専念できるように信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれている人たち、おめでとうございます。ここにいられてとても嬉しいですし、市長のワードローブの数をもっと増やせるように、今シーズンもまたすぐに戻ってきて、タイトルを祝えることを願っています」