すでに巨大なスケールを誇るシウダード・レアル・マドリードだが、これでもバルデベバスに建設予定の施設のうち、わずか20%足らずが完成したにすぎない。これまでに完成した施設はサッカー場関連の建物およびオフィス設備がメインで、3151人以上の作業員の尽力により、あらゆる点で完璧な施設が出来上がった。
プロジェクトデータ
オリジナル設計コンペでアメリカのESDA社が選定され、フロリダ州とマドリードを往復する形で当初の設計コンセプトが策定された。プロジェクトチームの担当は以下の通り:
- ラメラ・スタジオ:全体の建築構造と屋根の構造
- ユーロコンサルト:品質管理
- CSP:衛生および安全管理
- ユーロスタジオ:交通インフラ
- ナオス・アルキテクトゥラ:ピッチ整備およびソリューション
- プロイクト・イベリカ:全般および交通インフラ、建築技術
- EDSA – SCP – プロインテック– GIS:外観構造およびインフラ、造園および植栽
プロジェクト管理は、ボビス・レンドリースが担当。新たに設計される設備の性質、ならびに各施設の運用や利用にスポーツクラブ特有の事情がある点を踏まえ、クラブのほぼすべての部門がプロジェクトの計画やコンセプト作成に関わった。
設計データ
シウダード・レアル・マドリードの設計プロジェクトにあたり、直接関わったスタッフの人数は以下の通り:
- 設計者:23名
- 技術設計者:5名
- エンジニア:12名
- テクニカルエンジニア:4名
- デザイナー、運営スタッフなど:8名
設備データ
- 建造時には90万立方メートル以上の土砂が取り除かれた。
- 作業用の通路には、940メートルの長さを持つものもあった。
- 設置されたパイプは延べ5万3000メートル、ケーブルは22万5000メートル以上。
- 210の固定中継ポイントがある。
- シウダー・レアル・マドリードでは毎日、200人以上が建設作業に従事し、ピーク時にはその数が500人になることもあった。最終的に、この建設プロジェクトには延べ3000人以上の人が関わった。その大部分はFCCとOHLによる共同企業体に雇用された従業員で、ここには80以上の下請け企業やフリーランスの労働者が含まれる。その総数は351人に達した。レアル・マドリードで安全衛生コーディネーターを務めるサラ・コルメナレス氏によれば、最も重視されたのは職場における安全だったという。
- フェーズ1Aの段階で、スタジアムには6000人分の観客席が設置され、加えて5000人収容の立ち見席がある。
- 使用されているスペースの100%で、自然光による直接照明が可能。
- 練習場内には、「La Cantera」という名のカフェレストランがあり、最大で300食を調理できる。また、500平方メートルの屋内スペースに加え、200平方メートルの屋外テラスも設けられている。
- 散水システムは毎日約800立方メートルの水を使用する。その他の施設で使用される水も1日あたり250立方メートルに達する。
- 気象観測所も設けられており、ピッチの散水や空調、暖房システムを管理するために必要な情報を提供している。
- フェーズ1Aの段階で総投資額は約7000万ユーロ。工事期間は1年3カ月に及んだ。
延べ3150人が関わった建設作業
シウダー・レアル・マドリードでは毎日、200人以上が建設作業に従事し、ピーク時にはその数が500人になることもあった。最終的に、この建設プロジェクトには延べ3000人以上の人が関わった。その大部分はFCCとOHLによる共同企業体に雇用された従業員で、ここには80以上の下請け企業やフリーランスの労働者が含まれる。その総数は350人に達した。レアル・マドリードで安全衛生コーディネーターを務めるサラ・コルメナレス氏によれば、最も重視されたのは職場における安全だったという。