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デシモキンタ!

0 -2

Dortmund

完了

Real Madrid

レアル・マドリードは素晴らしい出来の後半に生まれたカルバハルとビニシウス Jr.のゴールによりウェンブリーでボルシア・ドルトムントを下し欧州チャンピオンとなった

デシモキンタ!
レビューAlberto Navarro写真:Pedro Castillo, Antonio Villalba, María Jiménez

レアル・マドリードが再びウェンブリーでなぜ欧州の王であるかということを証明した。我らのチームは素晴らしい後半を展開、記憶に残る活躍を見せたカルバハルビニシウスJr.のゴールでボルシア・ドルトムントを破りデシモキンタ(通算15回目の欧州制覇)を成し遂げた。我らのクラブはチャンピオンズリーグの覇権を再度確認。先制点のアシストは、我らのチームで最後の試合となったクロースだった。ドイツ代表選手はチャンピオンズリーグ6回優勝の選ばれた選手たちのグループに入りながらレアル・マドリードを去る。彼と同数を誇るのはヘント、ナチョ、カルバハル、モドリッチになる。

試合は両チームが慎重な立ち上がりでキックオフから15分が経過するまで決定機がほとんどなかった。そこからビニシウスJr. が左足でゴールを狙ったがシュートはゴール上へ。ブラジル代表選手のシュートのあとボルシア・ドルトムントの時間帯となり決定力には欠けるもののいくつかのチャンスを作った。最初は最も決定的で21分、アデイェミがクルトワと1対1となったが、守護神は非常に軽快な動きでアタッカーが横に動くよう仕向け、そのシュートはカルバハルがクリアした。2分後フュルクルクがエリア内で守備ライン抜け出してボールを受け、ダイレクトで左足シュートを放ったがゴールポストを叩いた。

ドイツチームはカウンターから相手に大きなダメージを与え28分にも仕掛けたが、クルトワがアデイェミのシュートを前に輝きのあるプレーを披露した。ハーフタイムを前にした最後の得点機は41分。エリア外からのザビッツァーのシュートは我らの守護神が弾き返した。ハーフタイムを経て全てが変わり、マドリードは攻撃、守備の両面で調整を施した。戦術的な変更がアンチェロッティ監督のチームを好転させ、得点機が訪れ始める。49分クロースが蹴ったFKはクロスバーを捉えたがコベルが好反応で対応した。続いてMFがCKを蹴りニアサイドへ入ったカルバハルがヘディングで合わせたシュートはセンチ単位でボルシア・ドルトムントのゴールを外れた。

得点機
奇しくもそのカルバハルが57分再び主役になる。ビニシウスJr.がクロス、逆サイドでカンテラ出身選手がボレーシュートを放ったが、ボールはマートセンに当たったあとコベルの手中に収まった。我らのチームはこの決勝でより主役になっていたが63分にドルトムントが反撃、フュルクルクの力強いヘディングシュートはクルトワが防いだ。レアル・マドリードは時間が経過するごとに相手エリア内で危険な存在となり、9分後にはビニシウスJr.のクロスからベリンガムがボールのコースを変えることで相手GKを脅かし先制することも可能だった。先制点のゴールが生まれたのは74分。クロースがCKを蹴り、ニアサイドでカルバハルが再び相手選手たちよりも早く反応、ヘディングでゴールネットを揺らした。

ゴールは試合展開を変え、ボルシア・ドルトムントに大きなダメージを与えた。この辺りが我々のチーム1番の時間帯で点差を広げるまでいくつもの好機を作り続けた。まず76分ベリンガムがPKスポットでボールを受け、シュートはシュロッターベックの足に当たったことでゴールをとらえなかった。続く2連続のシーンはエリア外でのクロースのCKとカマビンガのシュートで、80分、81分とコベルが輝いた。1分後、ドイツリームのGKは再びクロースのCKからのナチョのシュートを防ぐことで自チームを救った。83分には同じようには行かなかった。アンチェロッティ監督のチームは敵陣でボールを取り返してベリンガムがアシスト、ビニシウスJr.が決めた。これが事実上デシモキンタがヨーロッパの王様である我々のものになった瞬間だった。