アンチェロッティ:「精神的にも肉体的にも技術的にも、あらゆる面でベストを尽くすつもりだ」
「この手の試合では勇気と個性が基本となる」とレアル・マドリードの指揮官は説明した
カルロ・アンチェロッティ監督がチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦前日、シウダー・レアル・マドリードで行われた記者会見に出席した。レアル・マドリードの指揮官はサンティアゴ・ベルナベウで開催されるマンチェスター・シティ戦を次のように分析した。「明日の試合はベストを尽くすことが重要だ。精神面がとても大切で、我々が持たなければならない勇気と個性をピッチで発揮する必要がある。我々にはその準備期間があったし、とてもうまくやってきた。明日は精神的にも肉体的にも技術的にも、あらゆる面でベストを尽くせると確信している。我々には戦えるだけのクオリティがある」
「とても魅力的な試合だよ。それぞれに特徴がある似て非なる2チームが対戦する。どちらもピッチ上で個々のクオリティが高いチームだよ。技術的なレベルにおいて、とても素晴らしい試合が見られるだろう。ある面では我々の方が優れ、ある面では相手の方が優れていると考えている。180分後に優劣が分かる。この対戦を勝ち抜いた方が優れていることになる」
レフェリングについて
「それについては考えていない。この手の試合の準備をするためには他に考えるべきことがある。我々には出場停止リーチの選手が4人いて、もし彼らのうちの誰かがイエローカードを1枚もらえば、第2戦は他の選手が出場することになる。しかしそれは明日の試合の心配事ではない」
グアルディオラとの比較
「気にしていない。グアルディオラは偉大な監督だ。みんなが私のことをどう思うかなんてあまり関係ない。クラブが自分のことをどう思っているかを気にしているよ。グアルディオラは偉大な監督だ。それは間違いない」
昨シーズンの対戦
「我々はこの手の試合で基本的な要素となる勇気と個性を欠いて戦った。第2戦ではそれが欠けていたんだ。試合のいくつかの場面でいいサッカーができていなかったのは明らかだ。精神的な問題だけでなく、技術的な問題もあった。相手が前線から激しいプレスをかけてきたのに、我々は別の解決策を探さなかった。今対戦ではそういったことを回避したい」
緊張しているか?
「とても緊張しているよ。個人的には試合前の数時間は苦しみの時間だ。先日、敗戦は苦しみで勝利は幸せだと思っていたがそうではない。勝利は安堵だ。もしタイトルを獲得できれば幸せだが、個人の勝利は安堵だよ。 その後の数日間はより落ち着き幸せだ。でも苦しみも仕事の一部なんだ。それが自分を生かしているし、私にとって燃料となっている」
個人
「この対戦はトップクオリティの選手の足にかかっている。両チームには多くの資質を持った選手がいる。それがいつも通り試合を左右するだろう。試合はピッチ上の選手によって決まる。明確でなければならない戦術は別にして、選手たちはベストな方法でやることに確信を持たなければいけない。この手の試合には個人のクオリティ、デュエル、守備、カウンターなどたくさんの要素がある。ベストの状態でいなければいけないし、それらすべての面をうまくマネージメントする必要がある」
マドリードは昨シーズンよりも創造性があるか?
「我々はボールを持った時に異なる特徴がある。昨シーズンはチームの中心だったベンゼマがいた。今シーズンはCFがいないが、その分機動力を発揮しているし、それは我々にとって良いことだ。前線のポジションを固定せずに機動力を発揮することも、試合の鍵のひとつとなるだろう」
ベリンガムについて
「彼はペナルティエリア内で非常に良いシーズンを送っている。フィジカル面が非常に強く、守備面で我々を大いに助け、前線ではスペースを作り、機動力を提供してくれる。とても成熟しているよ。まだ20歳だがプロ意識が高く、非常に真面目で謙虚だ。彼は選手としてではなく、人間として我々を驚かせた。というのも彼の頭は年齢の割にとても成熟しているからだ」
スタメン
「この試合では特におかしなことはしないと思う。何も言うつもりはないが、スタメンを間違えることはないだろう。1人くらいはミスをするかもしれないが、スタメンは非常にはっきりしている。いくつか疑念があるので、選手たちにはまだ何も伝えていない。明日チームに伝えるつもりだ」
出場停止リーチ
「外すことは考えていない。自分たちのスタジアムでプレーするチャンスなので、第1戦は非常に重要だ。我々はこのわずかなアドバンテージをうまく生かす必要がある」
相手の欠場者
「彼らは欠場者を抱えているが、我々同様にうまく対処している。グアルディオラはCBをサイドバックとして起用し、とてもうまくやっていた。彼らは守備がとても堅い。彼らにその影響はないだろう」