アンチェロッティ:「強敵相手に素晴らしい試合をしたい」
「3月と4月はシーズンで最も重要な時期だが、我々は大きな自信を持っている」と指揮官は説明した
カルロ・アンチェロッティ監督がメスタージャで行われるリーガ第27節バレンシア戦(スペイン時間:土曜21時、日本時間:日曜5時)の前日、シウダー・レアル・マドリードで行われた記者会見に出席し次のように語った。「シーズンが終わりに近づくにつれ、試合はより重要になってくる。レアル・マドリードはメスタージャでいつも苦戦してきた。というのもあそこは好調な相手との難しいピッチだからだ。そのため我々は間違いなくベストの状態で臨む必要がある。チームはよく練習していたし、カルバハル、カマビンガ、ホセル、ベリンガムが戻ってくる。いい試合をやりたい。3月と4月はシーズンで最も重要な時だが、我々は大きな自信を持っている」
「明日は素晴らしいサッカーをやることを考えているし、バレンシアも同じことを考えていると思う。サポーターやチームが試合前に望んでいるのは面白いスペクタクルな試合だ。人種差別的な行為があった場合、我々はそれを非難し特定する必要があるので、昨年起こったことを忘れてはいけない。人種差別は犯罪であり、バレンシア自身、犯罪を犯した者を特定し、とてもうまくやっていた。何かが起こった時、そのような行為をする必要がないといううことを我々サッカーファミリーの全員がやらなければいけない」
バレンシア火災の犠牲者を悼む
「我々は数週間前、悲劇に見舞われた街でプレーすることになる。そのことを忘れるのはとても難しい。被害に遭われたご家族に対して連帯を示したいと思っている。だからこそ我々はできる限り最高の試合をしなければならない。バレンシアも同じことを考えていると思う」
ベリンガムの回復
「もう100パーセントの状態だ。チーム練習はあまりできていないが、個人的に必要なことは全てやってきた。とてもいい状態で、フィジカルコンディションも良く、足首もかなりよくなっている。万全の状態なので、明日は試合に出る予定だ」
ビニシウスJr.について
「何も特別な準備はしていない。彼はいつも通りできるだけ最高のプレーをする準備をしてきた。彼はサッカーをするのが好きだし、ベストコンディションで臨むためにベストを尽くしたがっている。我々は今週、とてもよく組織化され、多くの才能を備えた若手選手を擁しているバレンシアに対し、どうやって問題を起こすかだけを考えてきた」
「私はこの3シーズンすっと非常に大きな進化を見てきた。彼が持っていたクオリティに継続性、ゴール、アシストを加え、チームにとってさらに重要な存在となっている。その謙虚さゆえ、彼には限界がない。彼の最高の資質はサッカーをやることを心から楽しんでいることなので、進化し続けることができる」
チームへの期待
「欠場者を考慮しつつ、我々がここまでやってきたことは重要だ。チームは困難に直面しながらも、決して諦めなかった。ミリトンとクルトワの復帰が間近に迫っているので、我々は大きな自信を持っている。もしこのダイナミズムが続けば、非常にポジティブなシーズンになるだろう」
バレンシア戦は残りの試合で最も難しいアウェーゲームか?
「最も重要な試合のひとつだよ。セビージャ戦の勝ち点3を含め全てがそうだ。この時期に勝ち点を積み重ねることは非常に重要だ。全てのチームが上位争い、チャンピオンズリーグ出場権争い、降格争いなどのために勝ち点を必要としている」
ルーカス・バスケスの契約更新
「今のところその件について我々は話していない。契約満了の選手がいることを考慮しているし、いずれ話す時がやって来るだろう。彼は素晴らしいシーズンを送っているし、出場した試合でとてもよくやっている」
サイドバック
「今のところ我々には大いに信頼している選手が2人いる。その1人は今季加入し、シーズン序盤に多くの試合に出場して成功を収めたフラン・ガルシアだ。そして今、経験のあるメンディが戻っている。今のところ我々はとてもうまくやっているよ」
クルトワとミリトンの復帰
「まだ明確な日付は決まっていないが、彼らがチーム練習に参加し始める予定なので、インターナショナルブレイクと国王杯決勝のミニブレイクを利用しなければならない。4月14日のマジョルカ戦後には試合に出られるようになると思う」
レアル・マドリードTVの映像
「ロッカールームでその件について話してはいない。表現の自由はメディアにとっても私にとっても神聖なものだ。これ以上何も付け加えるものはない」
スタメン
「オプションがあるし、特に明日のメンバー編成はパズルのようなものだ。チームに貢献し、試合に出場するに値する選手がたくさんいる。我々はこれまで欠場者が多かったので、パズルのような事態はあまり起こらなかった」
バレンシアサポーターへのメッセージ
「サッカーの祭典を楽しもう。私の葛藤はレアル・マドリードが勝つので、彼らには試合終了時、少し悲しんでほしいと願っていることだ。しかしそれもスポーツの一部だよ。私は明日、彼らが素晴らしい試合を楽しめると確信している」
アルダ・ギュレル
「状況次第だ。彼のような若い選手は進歩するために試合に出る必要がある。それはチームやクラブの要求と少し衝突するものなので、我々は我慢する必要がある。彼の成長にとって出場時間を確保することが非常に重要であることは理解しているが、それが試合が求めるものと一致しないこともある。私は彼のことをとても信頼しているし、彼には多くの才能がある。サポーターにそれを見る機会を与えたいと思っているし、いずれその時がやって来るだろう」
攻撃のターゲットマン
「試合展開やアプローチの仕方によって大きく変わってくる。試合が非常にタイトだったり、クロスを入れなければならない時にターゲットマンが必要となる。その意味でベリンガムはペナルティエリア内によく入るので、重要なターゲットマンとなる。彼がいることで我々は前線にさまざまな資質を持つことができる」
スペインでの人種差別との闘いに進展はあったか?
「そうだと思う。バレンシアは力強く行動した。このスポーツと社会を愛する我々全員が、人種差別的な侮辱であれ暴力であれ、誰かが犯罪を犯した時に行動しなければならない。我々は行動しなければいけないし、バレンシア・クルブ・デ・フットボルはその点においてベストの行動を取っていた」