アンチェロッティ：「我々のファンの前で勝利を飾って一年を終えたい」

サンティアゴ・ベルナベウで行われるリーガ18節レアル・マドリード対セビージャ戦（スペイン時間：日曜16時15分、日本時間；月曜0時15分）を前にカルロ・アンチェロッティ監督がシウダー・レアル・マドリードの記者会見場で話した。「たくさんのアウェー試合のあとホームに戻って来る。我々のファンの前で年を終えるのは非妙に気持ちの高まりがあることで、我々は良い形で終えたいと願っている。セビージャはとても良いプレーをしていてすべての試合で争っているが、我々は勝って年を終えたいと願っている」。

「ファンタスティックで忘れられない一年になったからたくさんの幸せな瞬間があった。全員が我々の全力を出しき切ることができればそれを繰り返すことは可能。選手たちは非常に高いレベルを有している。ボルシア・ドルトムントを下して優勝トロフィーを掲げた時のチャンピオンズリーグが最も幸せな瞬間だった。我々はそれほど負けていないが、最も悲しかったのはベルナベウでバルセロナに負けたことになるかもしれない。私がサンタクロースに2025年批判が降り注がないようにお願いすることはできない。それは時にプレゼントで、受け入れられるものであり、そこから学ぶことがある」。

一年の総括
「我々が抱えていた難局を考えると優れた評価を付けることができるかもしれない。我々は5タイトルを勝ち取り、それはとても良いこと。来年も目標は同じ。競い、争い、戦い、チャンピオンズリーグに勝つこと」。

試合カレンダーの要求度の高さ
「我々はインターコンチネンタル杯のあと休暇に入っても良かったかもしれない。我々が戦うのはとても良い形でプレーする相手。新監督は良い仕事をしていて、苦しむことになるだろう。リスクのある試合で、我々は最後の踏ん張りを見せなければならない」。

エムバペ
「彼の適応期間は終わった。彼は良いバージョンを披露し、より良いプレーができる。彼は良い試合をし、ちょっとした怪我から回復しているところ。モチベーションがありここにいて満足している。すべての選手と同様に彼はこの適応期間を必要としていたが、それは終わった」。

リーガの首位争い
「最近数年と比べてもっと争うリーガになるだろう。レアル・マドリード、バルセロナのほかアトレティコが争うだろう。なぜなら争うだけの戦力を抱えているから。最後まで目が離せないものになるし、今年は勝ち点90以下でリーガを制すことができるかもしれない」。

記者会見
「記者会見をするのは面白い。私は楽しんでいる。君たちが私にする質問の10%は少し醜いもので、答えるのが難しい。しかし我々は楽しい時間を過ごしていて記者会見が退屈なものではないと考えなければならない。選手たちの試合カレンダーの方が酷い」。

細部の修正
「選手たちが有しているレベルの高さを考えると時に不必要なボールを失うシーンがある。我々はこの件で改善に取り組んでいる。なぜなら必要ない時のいくつかのプレーで時々リスクを抱えているから」。

サイドバックのポジション
「メンディは回復していて明日出場可能。アラバは一部の練習を始めている。休暇後からグループ合流し1月半ばには起用可能になる。2人のサイドバックの選手はカルバハル、メンディというレギュラーが負傷したあと非常に良い仕事をして来ている。ルーカス・バスケスとフラン・ガルシアはたくさんの試合に良い形で耐え、チームを助けた。バルベルデに関しては緊急事態がない限り彼をサイドバックに起用することは考えていない。またラウールもそこで練習している。なぜならいくつかの試合で我々にとって役に立ち得るから」。

ビニシウスJr.とカカーへの信頼
「彼らに信頼を置いている。才能ある選手には信頼を置くことで彼らの最高の姿を引き出すことができる。誰にでも同じような信頼を置くことはできない。時に最高の力を出していない時に選手を使うことがある。だからこそ全員に信頼を置くことは非常に難しい。世界最高の存在になるだけの質の高さがある選手だからそれを勝ち取ることになる」。

ビニシウスJr.、ロドリゴ、ベリンガム、エムバペの連携
「ロドリゴとベリンガムが怪我していた時があったから彼らは長い間一緒にプレーしてはいない。しかしここまでに彼らはコンビネーションを取り、それぞれの特徴にとても良い形で適応している。時にエムバペが左サイド、ビニが中央でプレーしベリンガムが左サイドへ流れることもある。4選手を一つのポジションに留めることはしない。正しいポジションを見つけるため彼らに自由を与える」。

「攻撃面で重要なことだから動きを見つけることもしなければならない。エムバペに組み立てを求めることはない。なぜなら彼の才能は敵のマークを外すことだから。彼に求めるのは継続性をより良いものにすること。それが我々が彼に要求していることであり、彼がより頻繁にしなければならないこと。そのうえ我々は彼のマークを外すためのパスを出す選手たちを抱えている」。