アンチェロッティ:「よりコンパクトになれるように取り組んでいる」

「ボルシアは監督や何人かの選手が変わったが、サッカーに対する考え方は同じままだ。彼らは激しく、良いプレーをし、個々のクオリティが高い」とレアル・マドリードの指揮官は語った

アンチェロッティ:「よりコンパクトになれるように取り組んでいる」
ニュースAlberto Navarro写真:Antonio Villalba

カルロ・アンチェロッティ監督シウダー・レアル・マドリードでの記者会見に出席し、チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第3節、ボルシア・ドルトムント戦(スペイン時間:火曜21時、日本時間:水曜4時)について次のように分析した。「我々が100%の状態ではないのは明らかだ。良い結果を得てはいるが、プレーや守備面や攻撃面を改善する必要がある。少しずつそうしていくつもりだ。我々にはロックンロールのサッカーができる選手がいるので、一進一退のゲームをうまくやることができる。我々にいるのは狭いスペースではなく、オープンスペースでプレーできる特徴を備えた選手たちなので、ポゼッションとボールコントロールのゲームはより難しい。今季の鍵となる守備をより良くすることに集中している。昨季は非常にうまくいったが、今のチームはそこまで堅固ではないので、チームをより堅固にすることに取り組んでいる」

「攻撃面では多くの解決策があるが、守備面ではよりコンパクトになれるように取り組んでいる。失点は少ないが、相手には多くのチャンスがある。堅固でコンパクトになれれば、遅かれ早かれ得点のチャンスが巡ってくるので、試合に勝つ可能性が非常に高くなる」

対戦相手
「ボルシア・ドルトムントは変わっている。監督が変わり、選手も何人か変わったが、サッカーに対する考え方は同じだままだ。彼らは激しく、良いプレーをし、個人としても集団としてもクオリティが高い。難しい相手であり、最近チャンピオンズリーグ決勝で対戦したばかりだ」

「サッカーは変わった。対戦相手について全て分かっている。すべての試合を見ているので秘密はない。私には最近の試合で相手チームを評価するのに十分なデータがある」

ベリンガム
「チームの中でハードワークし、常に競い、戦い、自分を犠牲にしてくれているので、我々は彼の仕事ぶりに満足している。昨季のようにはゴールを決めていないが、驚いたのは今季ではなく、誰も予想していなかった多くのゴールを決めた昨季のことだ。我々は常にゴールを決めてきたし、多くの才能を持つ選手たちがいるので、今後も決めていくつもりだ。昨季のゴールよりも今彼がしてくれている仕事のほうが重要だ」

「彼は先日ポジションを変え、2列目に入るためのスペースを求めて右サイドでプレーした。今季はエムバペ 左サイドでのプレーを好み、ビニシウスJr.ベリンガムロドリゴと連携し、左サイドに多くの選手がいるのでその路線を維持するつもりだし、左サイドのように効果的にプレーできると思っている」

CB3人でのプレー
「ビーゴでは3人のCBがボールを持ち、ボールがない時は4バックでプレーした。このチームは5人で守備をしないし、今後もしないつもりだ。ある瞬間6人になることはあるかもしれないが、考えとしては常に4バックだ」

チュアメニの仕事
「我々はもっとコンパクトになり、もっと左右に動き、もっと前に出て、FW陣と一緒に下がるように取り組んでいる。すべての仕事はできるだけコンパクトになるためのものだ。そしてチュアメニは、さまざまなポジションに適応し、多くのボールを奪えるので 非常に重要だ。彼は試合の状況をもっとうまく読まなければいけないし、取り組まないと忘れてしまうこともあるので、それに取り組む必要がある」

昨季のチームとの比較
「フィジカルコンディションの問題もある。全員が100%の状態ではない。それ以外はあまりないが、チームとしてコンパクトになるように取り組まなければならない。時に前線でプレスをかけるという考えがあるが、オートマティズムが…。前線のプレスはほぼ全ての試合で良かったが、低い位置でのブロックと中央のブロックの堅固さが足りていない。それによりチームは堅固さを失っている」

エムバペ
「彼にはゴールを決めることだけを求めている。プレスよりもゴールを決めてほしい。CFのポジションは変わっていない。彼にはいいポジションを取り、ボールをリカバリーした時に素早いトランジションができるように準備しておくという、カリムと同じことを求めている」

モドリッチへの称賛
「彼はサッカー界でも我々のチームでも唯一無二な選手だ。素晴らしい経験があり、ボールの扱い方やポジショニング、試合のタイミングにおいて唯一無二のクオリティを備えている。我々を大いに助けてくれているし、明日も先発かどうかにかかわらず、チームに貢献してくれることを期待している」