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アンチェロッティ:「私がクラブに対して持つ愛情、クラブが私に抱く愛情と共に別れを告げる以外に方法はなかった」

「このクラブを率い、歴史に残るチャンスを得たことを誇りに思う」と指揮官

アンチェロッティ:「私がクラブに対して持つ愛情、クラブが私に抱く愛情と共に別れを告げる以外に方法はなかった」
ニュースMireia Jiménez写真:Antonio Villalba

カルロ・アンチェロッティ監督がシウダー・レアル・マドリードの記者会見場に姿を見せ、レアル・ソシエダと対戦するリーガ最終節を前に話した。同時にこの試合は監督にとってレアル・マドリードでの最後の試合になる。「特別な日々になるというのを考えるのは避けられない。私の最後の試合で、一つの経歴が終わる時にはいつでも大きな感情の動きがあるものだが全く悲しくはない。非常に重要な時代が終わる。私はこのクラブのためにできる限りのことをするように努め、それを成し遂げてきた」と語った。

感謝
「選手、監督、クラブ幹部、、、と、この間にここで私と共に働いてくれた全ての人たちに感謝したい。この間我々は良い形で過ごし、多くの愛情を感じることができた。スペクタクルな選手たちを率いる機会に恵まれた。すべてがうまく行った」。

クラブとの全面的な合意
「非常に長いこの期間が終わり、良い形で終わる。クラブと全面的な合意がある。私は会長と何の言い争いもしていないし、最後の1日までそれはない。今から新しい時代が、ここに来た時と同じ気持ちの高まりと意欲とともに始まる。成功に溢れた期間で、我々はたくさんのものを勝ち取った。君たちと700回以上の記者会見に耐えたことも私としては成功だと捉えているし(笑)、それはもう一つのタイトル。我々はまた楽しい時期を過ごしたが、それは簡単なことではなく、君たちの質問は常に素敵なものではなかった」。

サンティアゴ・ベルナベウでのお別れ
「そうなければならないというとても素敵なものになるだろう。ここ数日は大きな感情の動きがある。ここにいる一人一人の努力によりしっかり仕事をする良い雰囲気を作り出すことができた。料理人、部屋を掃除する人たちなどなど、、、。長いシーズンが終わり、ここでの4年というのはすごいこと。我々は全員が良い形で過ごした」。

惜別の感情
「私の父や祖父がそうだったように私はすぐに感傷的になる。泣きたいときには問題がなく、隠そうともしない。素敵な日になるだろうし、この期間でスペクタクルな助けをしてくれたモドリッチと共有することになる。彼はファンタスティックな選手でありレジェンド。彼と一緒に別れを告げるのは素敵なこと」。

顕彰を受けるのは誇り?
「このクラブを率いてタイトルを勝ち取り、歴史に残るというのは誇り。それは私が2013年にクラブへ加入した当初の目標だった。それを成し遂げられたあと、私がクラブに対して持つ愛情、クラブが私に抱く全ての愛情と共に別れを告げる以外に方法はなかった」。

ベルナベウでの最高の夜
「たくさんある。一つに絞るのは難しい。全員の記憶にあるのはPSG戦、チェルシー戦、マンチェスター・シティ戦の逆転劇だと思う。それは今でも説明することができないもの。私としてはそれら、さらに全てのタイトルと勝利した決勝でのことを忘れない」。

ブラジルでの次の時代
「とても素敵な感覚。大きな気持ちの高まりがあり、他のクラブとの関係でレアル・マドリードを裏切らず、サッカーの世界でより大きな歴史を持つ代表、5回チャンピオンになったチームへ行くというチャンスに恵まれた。これは偉大なる挑戦で、ブラジルと共にW杯へ向けた準備をするチャンスというのはすごいこと。とても素敵な日々になる」。

どういう存在として人々に記憶されたい?
「1人の良い監督として。しかしそれは時間が決めること。まだ私は多くの愛情を感じていて、そのことが私を満足させ幸せにしている」。

レアル・マドリード復帰の可能性
「その質問は私には分からないこと。マドリードと私の関係はずっと続く。レアル・マドリードのほかに私が指揮したいと思うクラブはない。直近の未来としては私はブラジル代表チームで良い形で仕事をしたいと思っている」。

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良い監督になることと良いスポークスマンになるのはどちらが難しい?
「どちらも。このクラブは要求度が高く、他の方法が許されない歴史があり、ここでの要求度の高さは成功を収めるために必要不可欠な要素だからそうなければならない。しかしレアル・マドリードのようなロッカールームやクラブを統制するのは難しいことではない。オーガナイズ、クオリティ、そして会社ではなくサッカークラブであり、素晴らしい会長によって非常にうまく経営されているクラブなのだから成功を収めるための必要な道具は全て揃っている」。

サッカーの見方はこれまでどう変わった?
「最近10-20年でサッカーは変わった。私は2003年に初めてチャンピオンズリーグ優勝を果たし、ここまで最後なのが2024年。サッカーの変化に対応することができなかったとすれば、21年が経過したあとチャンピオンズリーグを再び制覇できなかっただろう。熱意があり学ぶ意欲がある若いコーチ陣とともにいることで私もアップデートしてきた。いま私は違う監督になっている」。

ルカ・モドリッチについて
「クラブは来年新たな監督や選手たちと共に競争力のある存在であるためのあらゆる要素を持っておる。それは常にある目標。モドリッチは誰にとっても良い見本。モダンフットボールでは高いレベルを有する選手たちがたくさんいる。彼が他とは違うのは精神面とプレーレベルの高さが備わっていること。それが彼をレアル・マドリードの伝説の1人にした。その両方を併せ持つというのは誰でもできることではない」。

シャビ・アロンソ
「それぞれがサッカーのアイディアを持っているものだからアドバイスを与えたいとは思わない。彼に言うことができるとすれば、レアル・マドリードの監督になるというのは幸運だということ。私は彼の最善と幸運を願っていて、このチームを率いるだけの特徴を彼には備わっていると思う。楽しんで欲しい」。

後悔している決断がある?
「ノー。これまでたくさんの間違った決定をしたということは分かっているが、一番後に引きずったものがどれかというのは選ぶことができない。眠れなくなるほどのものはない」。

自分はどういうタイプの監督?
「自分の仕事を評価されて問題ない。しかし私は監督という仕事をする1人の人間。私の仕事について前向きな意見もあるだろうし否定的なものもあるだろうが、それで良い。だができることなら良い人物として記憶に残るのだとすれば嬉しい」。

一つのサイクルの終わり
モドリッチは黄金に輝きファンタスティックな世代の最後の選手の1人。カルバハルが欠けているが、一つのサイクルが終わる。クラブが新しい世代を作り出す必要はないが、カマビンガ、ロドリゴ、ビニシウスとここにずっといる選手たちがいる。マドリディスモは心配する必要はなく、このクラブは常に最高レベルにいることを望んでいる。モドリッチ、私のキャリアは終わり、クロース、カゼミーロ、クリスティアーノ、セルヒオ・ラモス、カシージャス…と終わった。しかしレアル・マドリードは世界最高クラブであり続ける。