アンチェロッティ:「我々には良いリアクションを示す重要な機会がある」
「選手たちを信頼しているし、いつものように最後まで戦うつもりだ」と国王杯のセルタ戦前に指揮官が語った

カルロ・アンチェロッティ監督が、レアル・マドリードがセルタと対戦する国王杯ラウンド16(スペイン時間:木曜21時、日本時間:金曜5時30分)の前日、シウダー・レアル・マドリードで記者会見に出席し、次のように語った。「大いに傷ついた悪い試合から抜け出すための重要な機会となる。しかし、我々は沈んでいるわけではないし、いいリアクションを示したい。優れたプレーをしている相手と戦うその試合は我々にとって良いものになる。先日の悪い試合の後、チームが良いリアクションを示せることを願っている」
「今日の練習を見た限り、みんなフィジカル面がよく回復している。何か変わるかもしれないが、セルタ戦ではできる限りベストのチームで臨むつもりだ。GKはルニンがプレーする」
チームへの称賛
「我々は若さ、エネルギー、クオリティ、コミットメントを備えたチームだ。いつもそれを発揮できるわけではないが、絶対的な価値を持つメンバーだ。私は彼らに全幅の信頼を寄せている。このメンバーは1ヶ月前にインターコンチネンタルカップで優勝し、半年前はチャンピオンズリーグを制した。現在、我々はすべての大会を戦っている。決勝のひとつで敗れて傷ついてはいるが、決勝を何度も勝ってきた。時にこれまでやってきたことの代償を払わなければならないこともある。高くついたがたった1試合だ」
「我々はいつも通り最後まで戦い抜くつもりだ。皆が意見できるが、私は選手たちに全幅の信頼を寄せている。特に今ベストの状態ではない選手たちにね」
チュアメニ
「私は彼がCBとしてよくやっていると確信している。データがそれを物語っているが、彼の理想的なポジションは守備的MFだと私は考えている。緊急事態でなくなりアラバが復帰すれば、彼は本来のポジションに戻ることになるだろう」
クラシコでの敗北
「一歩後退したが前進しなければいけない。我々はすべての大会で良い位置につけている。クラシコは明らかに悪い試合だったし、ミスも多かった。我々はそれを評価し、解決策を探した。明日の試合のことを考えて前進しなければいけない」
攻撃陣が守備のコミットメントを欠いている?
「それは個人ではなく集団的なコミットメントの欠如だ。すべてのラインで守備が酷い試合だった。これ以上付け加えることはない」
チームに何が欠けている?
「これは記者会見であり議論ではない。私はできる限りベストの解決策を見出すため、すでにコーチングスタッフや選手たちと議論を重ねてきた。ここは討論を始めるのに最適な場所ではないと思う」
チームの働きが悪いと言われていることを気にしているか?
「いや、チームはうまく機能しているし、我々は自分たちの仕事に集中している。そのことは真実ではないので、私は気にしていない」
エムバペ
「チームに適応し、フィジカル的にベストな状態に戻るのに時間が必要だった。彼はいくつかの問題を抱えていて少し止まっていたが、今は非常に良い瞬間を過ごしているので、チームはそれをうまく生かさなければいけない」
移籍市場
「我々の考えは変わっていない。競争力のあるレアル・マドリードを作るためにクラブと話し合っている。私がクラブと話したテーマについて話すのは正しくないように思える」
アンチェロッティになるのは難しいか?
「まったくだ。プロレベルで世界で最も美しい場所は、私がいるレアル・マドリードのベンチだよ。すべての監督がいつかなりたいと願う場所だ。私のポジションは世界で最も簡単な場所だ」
ページをめくること
「サッカーのいいところは悪い試合や悲しい敗戦の後、次の日に新たなチャンスがあることだ。それにより自分がやってしまった悪いことではなく、やらなければいけないことに集中する機会を得られる」
コミットメント
「それは試合において非常に重要な側面だ。クオリティとともに成功につながるものとなる。個人的なコミットメントは持てても、集団としてのコミットメントは必ずしも得られるものではない。それが我々に欠けていたものだ。私は選手たちがコミットメントなしにピッチに入っているとは思わないが、最も重要なのは集団的なコミットメントを持つことだ」
アセンシオ
「右サイドバックとして起用するために尽力したが、時間が必要だ。彼はまだ慣れていない。いくつかとても良い試合をやりプレーできることを示しているが、まだ2ヶ月だ」
批判
「批判の波には従わない。ある日、世界最高の選手になったかと思えば、次の日には最も愚かな選手になる。幸い私には必要なバランスを保ち、その波に従わない経験がある。もしそれに従ってしまうと、自分が何者なのか分からなくなってしまう」