アンチェロッティ:「チームがシーズンを通じて素晴らしいクオリティを示してくれたので自信がある」
「このクラブには特別なものがある。それは歴史であったり、伝統であったり、選手たちの個性であったりする」とイタリア人指揮官は説明した
カルロ・アンチェロッティ監督が、レアル・マドリードがウェンブリーでボルシア・ドルトムントと対戦するチャンピオンズリーグ決勝(スペイン時間:土曜21時、日本時間:日曜4時)の前日、記者会見に出席した。「我々には試合に向けて必要な準備時間があった。チームは集中しているし、ロッカールームでは自分たちの力を最大限に引き出すために必要な自信がある。シーズンで最も重要な試合を戦うための自信を持たなければいけない。この決勝を戦うのにふさわしい相手に大きな常に敬意を払っている。すべてがうまくいくことを願っている」
「ここにいられてとても嬉しいよ。でも初めてのことではないし、これが最後にならないことを願っている。この試合前、我々はいい時間を過ごすことができた。この後、試合に関する心配事を抱えることになると思うが、自信はある。ロドリゴもそうだが、選手たちは全力を尽くしてくれるはずだ。彼は我々にとって非常に重要なピースだし今後もそうなるだろう。何の疑問もない」
先発GK
「ルニンはインフルエンザにかかっていたので移動も練習もできなかった。明日ここにやって来てベンチ入りする一方、クルトワが先発する予定だ」
理性的と感情的のどちらのスピーチになるか?
「私にとってこの手の試合で最も重要なことは、ピッチで何をすべきかについて、選手たちの頭の中に明確な考えを持たせることだ。私はより明確なので、チームの緊張は少なくなるし、戦術面に集中できる。感情はつきものだし、各々が自分の個性でそれに対処している。試合前に恐れや不安といったネガティブな感情も出てくるが、それは物事をうまくやるための重要な要素だ。チームはシーズンを通じて素晴らしいクオリティを示してくれたので、私は大きな自信を持っている。もうひとつの非常に重要な要素は集団の犠牲心と姿勢だ。このチームはシーズンを通じてそれを示すことができた。犠牲心とクオリティが明日の鍵になるだろう」
印象
「ひとつはシーズンで最も重要な試合を戦うということ、もうひとつは歴史的なスタジアムでプレーすることだ。我々はここでプレーできることを嬉しく思っているし、チームが明日、最高の状態で臨めることを願っている」
チームのキャラクター
「それは場合によるので答えるのは難しい。このクラブには特別なものがある。それは偶然ではない。どこから来るのか正確には分からない重要なものがある。それは歴史であったり、伝統であったり、選手たちのクオリティや個性だったりする…。何度も起こっているので、それは偶然ではない」
ラ・デシマ(10度目の欧州制覇)との違い
「私は10歳年を取ったが、まだ若いと感じている。レアル・マドリードで初めて決勝に進出したのは10年前で、それ以来多くのことを学んできた。我々はこの世代と一緒に素晴らしい仕事ができる。10年前にここにいて、今もここにいる選手もいる。その選手たちやこのクラブのおかげで、我々は本当に重要なことを成し遂げることができた。考えてみるとそれは信じられないことだ」
勝利への義務
「それは強迫観念ではない。競争し、ベストを尽くすことに執着している。我々は今季も昨季もそうしてきた。自分たちの思い通りにならないこともある。チャンピオンズリーグで優勝するのはもちろん非常に重要なことだし、明日の試合を除き、このチームのシーズンはとても成功したと言えると思う」
困難を克服すること
「それは姿勢とスピリットの問題だ。シーズンを通じて選手たちは全ての試合で集中力と姿勢を示す機会があった。我々はベンゼマや他の選手を失った問題を改善するチャンスだと考えていた」
心境
「決勝は決勝だ。最も重要な試合であり、最も危険な試合でもある。ここにいられるという事実を最大限楽しまなければいけないし、その後でうまくいかない可能性を心配し始める。我々はチャンピオンズリーグで優勝するという、サッカーで最も重要なことに非常に近いところにいる。逃げてしまいたい不安があるが、これが現実だ。決勝を戦えるところまで到達するのはとても難しいことなので、ここにいられることは本当に幸せなことだよ。物事がかなりうまくいかなければいけないし、少しの運と決して諦めないことが必要だ。決勝に進出すると、成功に非常に近いところにいるので不安になり始めるし、明日は恐怖と不安を抱えることになると思うが、それは普通のことだ。恐怖が大きければ大きいほど勝利の喜びも大きくなる」