アンチェロッティ:「私のチームは大きな自信を与えてくれ、集中していてチャンピオンズリーグのモードにある」

「我々はこれまで全ての決勝と同じく苦しみ、戦い、争って行く」と指揮官

アンチェロッティ:「私のチームは大きな自信を与えてくれ、集中していてチャンピオンズリーグのモードにある」
ニュースRodrigo Salamanca

カルロ・アンチェロッティ監督がシウダー・レアル・マドリードで行われたチャンピオンズリーグ決勝のオープン・メディア・デーで取材陣の前に姿を現した。「我々は決勝としての要求があるとはいえ大きな気持ちの高まりがある。良い形で落ち着きと自信と共に練習し1週間を始めたいという願いがある。相手の難しさを考慮に入れながら楽しむ1週間。決勝に進出するというのはシーズンの成功の一つであり、ここまで良い形でやってきたという考えを持っている。自信と共に決勝までのこの瞬間を楽しみ、良い状態で試合を迎える」。
「自分たちが本命だとは考えない。PSGやアトレティコといった高いレベルのチームを破り相応しい形で決勝へたどり着いた相手と戦うと考えている。ボルシアはレベルと責任感、取り組みの姿勢のあるチーム。我々はこれまで全ての決勝と同じように苦しみ、戦い、争って行くと確信している」。


試合の前
「こういった試合の前というのは常に同じ。シーズンで最も重要な試合でまた主役になれるのを幸せに思う。我々はここにいられること、その一部になれることに気持ちの高まりがある。私にとっては選手として3回、監督として6回と計9回目の決勝。いつもの1週間と同じで、幸福感と共に臨みここにいられるのを嬉しく思う。いつか恐怖感はやってくるだろうが、それが来る前に楽しみ、それをやって行く」。


チャンピオンズリーグ決勝前の会長
「会長はこういったイベントの前というのはとても落ち着いていて、大きな自信があり、いつも我々に愛情を示してくれる。とても満足していて、彼と共にこういった試合の前に時間を過ごすのはとても素敵なこと」。


選手への信頼
「冷たい汗というのは土曜の午後にやって来るもので、私はその準備が出来ていて普通のこと。全ての試合でそれがあり、私には経験がある。私のチームは私に大きな自信と希望を与える。なぜなら彼らがチャンピオンズリーグのモードに入っていることが見てとれるから」。


ドルトムントの特徴
「取り組みの姿勢、責任感と前線でのレベルの高さが際立っている。レベルの高い選手たちがいて、若く、経験があり、攻守の切り替えにスピードがある。私が最も目についたのがPSGとの2試合で見せ決勝へ辿り着いた取り組みの姿勢と争い方。戦いと意欲が私を最も気にかけさせている」。


決勝へ向けた準備
「我々には試合の準備のために1週間があり、良い形でやって行く。守備と攻撃の仕事に集中する。どうやるのか明確な考えを持たなければならず、それが最も大事。それはこれまでずっとやって来た事で、今週もそれをやる。明確な考えを持ってやれるよう選手たちに情報を与える。それがストレスを取り除く最高の方法。自分のやることに集中し意識があれば、ストレスを与える他のことを考えないもの」。


良い形でのシーズンの締めくくり
「私にはルーティンがあり、それを続けてやる。特別なことは何もしない。それをしないと不運が訪れると教えられて来たから私は迷信的。我々はシーズンを通して何かいいことをして来たという意識があり、勝って良い形で終えたいと願っているからそれを楽しんで行く」。


チャンピオンズリーグでの勝率
「その質問を答えるのは難しくあり簡単でもある。なぜこういった大会はとても特別なのか?この大会で自分達の歴史を作ってきたクラブだから。レアル・マドリードの歴史は1950年代に生まれた。クラブや、全てのマドリディスタ、同じようにマドリディスタである我々にとって何か特別なもので、これは我々が最も集中している大会だから」。


ベテランと若手
「ベテラン選手は模範。この世代は多くの決勝の舞台でプレーし、責任感とポジティブな取り組みの姿勢を持っている世代。ベテラン選手たちはチームの役に立ち、今もそれを続け、今後もそれをして行く。最近数年で変更がありベテランが少なくなっている。より多くの責任を受け持つ若手が出てくるだろうし、それはクラブがとても良い形でやっている成長。非常に高い技術を持つたくさんの若手選手たちがやって来たが、同時にレアル・マドリードがどうゆう存在なのかを理解しているたくさんの選手たちがやって来た」。


対人関係
「人生の基本は対人関係であり、家族、友人、一緒に働く人たちとの関係であると私は信じている。すべては尊敬することで関係が成り立っている。私はこれをやっていて気分がいいし、このことを理解して欲しいと思っている。対人関係は仕事上の関係よりも重要」。


ロッカールームのマネージメント
「私は心理学者ではないが、何年もロッカールームで働いて来たから経験がある。私の考えでは人間的な関係が最も大事で、単に戦術的な面だけで人々と接するのではなく人間的な面でやるように努めている。私の周りには約50人の人たちがいて、妻や子供たちよりも彼らと長い時間を過ごしている。つまり良い関係が無ければ良い雰囲気はなく、良い仕事をしていないということになるかもしれない」。

アルダ・ギュレル
「アルダは最近の数試合でそのレベルの高さや才能、試合で有効な存在になれるということを証明した。ファンタスティックな得点の流れ、100%の決定力があるからプレーするだろう。それが我々にあるオプションの一つ」。
今回のチャンピオンズリーグで最も印象的なシーン
「たくさんの瞬間がある。我々は2022年の時と非常に似通った形、大いに苦しみながら決勝へ進んだ。全試合で勝利するというスペクタクルな形でグループリーグを戦った。しかしその後ライプツィヒとの第2戦で我々は良い試合をせず問題を抱えた。準々決勝で我々は今大会最高のチームとの対戦ではスペクタクルなディフェンス面の活躍で勝ち抜けを決めた。その後バイエルン戦では逆転劇。それが特筆すべき3つの瞬間。準決勝でホセルが入った時もそう」。
クロース最後の試合
「クロース最後の試合で、願わくば個人的には相応しいチャンピオンズリーグ優勝で彼のキャリアを終えることができればと思う。しかし彼のキャリアにもう一つのチャンピオンズリーグを勝ち取る助けにはならない。彼は最近10年にわたってファンタスティックな選手の1人であり続け、レアル・マドリードのレジェンドの1人となり、もう一つのチャンピオンズリーグ制覇で終わるとすればファンタスティック。彼はすでにレアル・マドリードだけではなく、サッカーの歴史の中にいる」。
どの選手も全員一緒ほど良くはない
「取り組みの姿勢と責任感が、我々が抱えていた全ての問題を抜け出すためのカギになった。今となっては誰もが忘れているが、我々の頭にはクルトワ、ミリトン、アラバの怪我がある。そのほか2ヶ月ビニシウスが離脱し、ベリンガム、カマビンガ、またチュアメニが足の怪我で1ヶ月いない。それらがあったとはいえ、取り組みの姿勢と責任感が我々にファンタスティックなシーズンをもたらした。個人的なレベルの高さもあったがディ・ステファノのフレーズは最高のもの」。
ボルシアの経験
「ボルシアがどういう存在なのか我々ははっきりしている。この大会での経験が大いにあり、それは考慮すべきこと。メリットと共にチャンピオンズリーグ決勝へ辿り着いたチーム。チャンピオンズリーグ決勝を戦うに相応しい2チームがこの舞台にやって来た?答えはイエス。我々はまだ休暇に入っておらず、その他はもうそうなっていて、テレビで決勝を見ることになるだろう」。
1人のファン
「私はゴールしたということでレアル・マドリードに借りがある。私は特別なこのクラブのために最善を尽くすようやって行く。私がこれまでにいた全てのクラブに対してこういった形で話すことはできない。私はACミランでそうだったように1人のファンのように感じている。今はマドリードでそうなっている。私はこのクラブ、このユニホームに対し1人のファン。悲しみや幸福感といった全ての感情を持っている。いま私にはこのクラブのために何かをする大きなチャンスがあり、最高の形でそれをやって行く」。
チャンピオンズリーグ決勝の相手のプラン
「試合の中で起こる全ての側面に準備していなければならない。ボルシアはサンチョとアデイェミのいるカウンターは協力だから我々は守備をしなければならない。またヘディングの強いFWを抱え、守備ブロックの低く設定して戦う。我々と似通ったプレーをし、全ての側面で良いプレーをする。
しっかりと守り、前からプレッシャーをかけ、多くのカウンターを仕掛ける。競い、戦う試合になるだろうし、より良いプレーをするチームが勝つだろう」。
ヨーロッパリーグの決勝
「試合の一つ一つが別の歴史。アタランタはイタリアチームの一つで、彼らのこと、ガスペリーニ監督を祝福したい。しかし我々は別の試合で、特徴も戦術も別。ヨーロッパリーグの決勝は良いチームが勝った。それがアタランタだったということ」。
GKは誰になる?
「彼ら2人は決勝に出場するに相応しいからとても難しい。熱があるルニンはスペクタクルなシーズンを過ごし、クルトワは怪我から復帰してそのレベルの高さは誰もが知っている。とても難しい判断で、決定を下すために最後まで時間をかける」。
決勝を前にしたルーティン
「私はブロッコリー、サーモン、パスタを食べるのが好きで、それを食べることになるだろう。あとは時間があれば1時間のシエスタ(昼寝)をする。そのあと試合のことを考え、ミーティングの前に私の心拍数は110から120に上がる。それが試合前まで続き、試合が始まれば私の心臓は普通のリズムに戻る」。
ビニシウスJr.の成長
「ビニシウスと共にやって来た我々の仕事は良いものだった。彼はその素晴らしい才能に加え、ボールを持っていない時の動き、より良いマークの外し方、中でプレーする時と外でプレーする時の選択といった能力も備えている。彼は大きな進歩を続けている。彼は個人的な賞よりもチームとしての賞に集中していると思う。彼は個人的な賞よりもレアル・マドリーでチャンピオンズリーグを制覇することに集中している」。
チームへの情報
「相手チームを評価する方法はたくさんある。彼らの試合のビデオをたくさん見るがそれ以上は必要ない。なぜなら全てを持っているから。サッカーでは秘密はなく、テクノロジーを使えば全てを見ることができる。選手へ与えるこれ以上の情報は必要ない」。
チャンピオンズリーグに勝つというモチベーション
「チャンピオンズリーグに勝ち続けるというものは一つのモチベーション。レアル・マドリードを頂点へ導くというモチベーションだから1950年代のころとは比較できない」。
逆境の克服
「クルトワが怪我したとき、我々にはアンドリーがいてケパを補強した。彼はあまりプレーしなかったとはいえロッカールームで大いに役立ってくれたからとても良い補強だった。ミリトンが負傷したとき我々はアラバ、リュディガー、ナチョがいると思った。アラバが怪我したとき問題が起こり得ると思った。しかし問題を抱えているとは誰も考えず、それがとても重要だった。選手たちは自分たちのチャンスを有効利用した。私はチュアメニの仕事ぶりに感謝したい。なぜなら彼が好きではないセンターバックとしてプレーしたのだから。当初はカマビンガが左サイドバックとしてそうだったようにベンチに残る方が良いとした。私の選手たちは大いに状況に適応した」。
ナチョの将来
「ナチョが唯一私に言ったのは決勝の後に話そうということで、私が彼に言ったのはその頃は休暇に入っているから電話をかけるようにということだった」。