エムバペ:「僕の運命がレアル・マドリードでプレーすることなのは分かっていた」
「子供の頃からの夢でこの瞬間をずっと待っていた。できるだけ早く適応したい」とマドリディスタの新加入選手は付け加えた
キリアン・エムバペはレアル・マドリードの選手として紹介された後、サンティアゴ・ベルナベウでの記者会見に出席した。渉外ディレクターを務めるエミリオ・ブトラゲーニョに付き添われたマドリディスタの新ストライカーは、我がクラブのスタジアムの小さな模型を持って記者会見場に現れ、次のように語った。「これは僕が8歳の時に家族からもらったプレゼントで、これを持って帰ってくると約束したんだ。これは家族へのメッセージだよ」
「レアル・マドリードの選手になるというのは名誉であり光栄なことだ。今日は素晴らしい日だよ。すごい日になると思っていたけれど、予想以上に素晴らしかった。レアル・マドリードとマドリディスタのみんなに感謝している。過去のことは忘れ、今を楽しみたい。今日は歴史的な日なので、1秒1秒を楽しみたいし、このことを我が子にも伝えたい」
運命
「レアル・マドリードの選手だと言えることを光栄に思う。子供の頃からの夢でこの瞬間をずっと待っていた。今それが実現した。夢はお金で買えない。僕にとっても家族にとっても大きな喜びだ。彼らは僕がここに辿り着くまでに、多くの段階を踏まざるを得なかったことを知っている。今はただ、今のことを考えたい。僕はとても幸せな青年だ。監督やチームメイトに会い、最初の試合を戦うのを楽しみにしている」
いつ契約を決断した?
「子供の頃からだ。最初は夢で次に目標になった。プロになると、あと一歩であることが分かるからね。でも、ここでプレーするのが自分の運命だと分かっていた。今はこの日が来たことを幸運に思っている。とても幸せだし楽しみたい」
目標
「謙虚さと野心を持ち、世界最高のクラブ、史上最高のクラブにやって来た。謙虚さ、野心、勝利することがこのクラブの価値観だ。チームに適応することが最優先だよ。そうすれば、すべてがずっと楽になる。できるだけ早く適応したい。2年前と3年前に契約間近だったのは事実だけど、それもサッカー選手の人生の一部だ。過去は過去として、僕はただ今のことしか考えていない。今日は僕の一生を決める日になるだろう」
ポジション
「監督の望むところでプレーするつもりだ。僕は前線の3つのポジションでプレーできる。パリでも代表でもモナコでもそうしてきた。最も重要なのはフィジカル面がいい状態であること。ピッチに立ちたいけど、どこでプレーするかは僕にとって議論の必要はない。僕にとってはどうでもいいことだ」
夢のような日
「今朝起きた時は大きなプレッシャーがあった。もし緊張でこの日を楽しめないのなら、一秒一秒を楽しまなければと思ったんだ。サポーターの情熱と愛情は信じられないほどだった。僕はこの家族の養子のような選手だと感じているし、すでに彼らとのつながりを感じることができた」
チームへの合流
「今朝、監督と話したけど、戦術的なことは話さず、冗談を言い合った。みんなと一緒にプレーするのが楽しみだよ。ビニやベリンガムなどみんな素晴らしい選手だ。今朝チームメイトの何人かに会ったよ」
マドリディスタとしての最初の思い出
「それはジダンだ。フランス人にとって彼は非常に重要な存在で、彼のここでの試合をすべて追っていた。それから僕のアイドルはクリスティアーノで、彼の試合は全部見ていたよ。その後、僕はプレーしなければならなかったので、彼の試合を見ることはできなかった」
チームに何をもたらせられる?
「レアル・マドリードは常勝チームだ。常に勝ち続け、だから世界最高のチームなんだ。僕が望むのはささやかな貢献をすること。僕はとても幸せだ。自分に求められるすべてのことをやりたいし、練習することを楽しみにしている」
夢が叶わないと思ったことはあった?
「その瞬間が来ると確信していたし、マドリードが唯一の選択肢だった。他のクラブからもオファーはあったけど、パリを出たらマドリードに行くといつも言っていた。僕の頭の中では自分の次のクラブがレアル・マドリードであることは明らかだった」
鼻の怪我
「クラブのメディカルスタッフと連絡を取り合っている。結果が出れば、数日後により詳しい情報を教えてもらえるだろう。休暇から戻ったらできるだけ早くチームに貢献できるように、どう準備すればいいかを伝えてくれると思う。UEFAスーパーカップに出場したいけど、それは準備次第だ。そのために努力するつもりだ。デビュー戦でタイトルを獲るというのは唯一無二のことだからね」
フロレンティーノ・ペレス会長
「初日から信頼を寄せてくれた。彼は僕や僕の家族をサポートしてくれたし、いつも大きな愛情を注いでくれた。僕は選手である前に一人の人間なので、それはとても大切なことだよ。ボスが自分の側にいてくれると感じられるのは本当に重要なことだよ。クラブで働くすべての人たちが完璧な仕事をしてくれたおかげで、僕は今ここにいる」
チームメイトの誰が加入を強く望んだかについて
「それはフランス人選手だ。またビニも僕にメッセージを送ってくれて、前線で一緒にプレーしようと言ってくれたし、僕が対戦していた他の選手たちもそうだった」
準備
「とても長いシーズンだったので、今朝ピントゥスや周りの人たちと良いプログラムを準備するために話し合った。僕たちは7大会を戦ったからね。次も長いシーズンになるので、それに持ち堪えるために特別な準備が必要だ。ここでタイトルを獲るために最高の準備をしたい」
サポーターへのメッセージ
「それもサッカーの一部だ。サポーターは多くの愛情を注いでくれるが、それ以上に僕に対して怒りを示すこともある。マドリディスタのみんなが与えてくれた愛情と愛は信じられないほどだ。なぜなら僕はまだマドリードで何者でもないからね。このユニフォームとクラブのために人生を捧げたい。初日から僕を信頼してくれている人たちがいるということは、僕が正しいことをしなければならないということだ」
ベルナベウの魔法
「ここに来ると世界最高のクラブと対戦できる。PSGでここに来た時、僕はPSGで戦うためにやって来た。これからはレアル・マドリードのために戦うよ」
歴史の重み
「僕は歴史あるクラブにやって来た。このユニフォームを着るとその遺産が肩に重くのしかかるけど、僕はそれを光栄なことだと思っている。過去にビッグクラブでプレーできたことは幸運だった。モナコは選手をとてもよく鍛えてくれるし、PSG、そして今はレアル・マドリードだ。ここにいられることは計り知れないほどの喜びだ。世界最大のクラブの歴史に肩を並べられることを願っている」
ビニシウスJr.やロドリゴと一緒にプレーすること
「ビニシウスJr.は唯一無二の選手だよ。彼やロドリゴ、そして他の選手たちと一緒にプレーできることに大きな幸せを感じている。 ビニシウスJr.と一緒にプレーすることに問題はないと思う。彼のここ数シーズンは完璧だった。僕は加入したばかりなので、勝つためにビニシウスやロドリゴ、そしてすべての選手に貢献できるようにチームに適応しなければならない」
タイトル
「タイトルを獲るのにここよりも良い場所は存在しない。今の僕の優先事項はチームにうまくフィットすること。それが鍵となる。もしチームとして良い結果を残せれば、他のこともついてくる。チャンピオンズリーグ、リーガ、国王杯など、全てに勝つことが目標だ。でもそれは長期的な目標だよ。まずは練習しないとね」
なぜもっと早く入団しなかったのか?
「サッカーではいろいろなことが起こり得る。ただひとつ言えるのは、僕がここにいること、そしてようやく世界最高のクラブの選手になれたことをとても嬉しく思っているということだ」
背番号10をつけたかった?
「僕たちの背番号10はルカ・モドリッチだ。彼は世界最高の選手の一人であり、バロンドールも受賞している。ロッカールームで彼の近くにいられて幸せだし楽しみだよ。背番号は僕にとって重要ではないし、自分の後ろにあるものは見ていない。ただ前にあるもの、ゴールだけを見ている。背番号9はレアル・マドリードで重要だ。この番号でチームの一員になれるのは名誉なことだ」
2014年のシウダー・レアル・マドリード訪問
「僕は2012年にジズーと一緒にやって来た。クレイジーな体験だったし夢のようだったよ。13、14歳の時にジダンに招待されて来るなんて信じられないことだ。とても興奮したし、全ての試合を観ていた時期だった。いつの日かレアル・マドリードの選手になりたいと思いながら家族と一緒に来たんだ。多くの子供たちが大きな夢を持ってスタジアムを後にするが、情熱があればどんなことでも実現できると伝えたい」
スペイン語のレベル
「学校の成績はベストではなかったけど、ここでプレーするという夢を持っていんたので、スペイン語のレベルは100%だった。スペイン語は得意だけど、生活のボキャブラリーは改善できる。毎日スペイン語を話すことが上達の助けになるだろう。ポチェッティーノやルイス・エンリケのようにスペイン語を話す監督もいた」
プレゼンテーション
「この瞬間を何度も想像していたよ。でもあの舞台は信じられないものだった。マドリディスタのみんなからあんなにも多くの愛情を注がれるなんて思ってもいなかったよ」
新しいチームメイトに何を言われた?
「レアル・マドリードのようなクラブは他に存在しないと言われる。ここに来れば、他では味わえない唯一無二の経験ができるとね。ここで働く人たちは皆、クラブに対する情熱を持っているし、それが伝わってくる。2012年にここに来た時、それを目の当たりにしたんだ」
契約についてはどう知った?レアル・マドリードのwhatsAppのグループにはもう入っている?
「まだwhatsAppのグループには入っていない。僕は今日、自分がレアル・マドリードの選手だと確信を持って言うことができる。11時に会長と一緒だった。必要ならビデオを見てほしい」
今日のまとめ
「1時間半寝て、今日は1秒1秒を楽しむという緊張感で目覚めた。一生の思い出になることは分かっていたので、すべてを自分に伝えることがとても重要だったんだ。予想以上だったよ。またとない日だ。ここにいられることには大きな意味があるし、マドリディスタのみんなと一緒にスタジアムを見られるなんて信じられないことだ。僕の心の中にあるものを伝えるには言葉が足りない。家族や自分の財団の子供たちともそれを共有したかった。彼らにもこの経験を一緒に味わって欲しかったんだ。僕は夢を持つことの意味を分かっているし、それを自分の仲間やマドリディスタ、子供たち、そして夢を持つすべての人たちと分かち合いたいと思ったんだ」
アメリカ遠征に参加する?
「もしクラブが望むなら行くし、望まないなら参加しないだろう。クラブが望むことをするつもりだ」
目標
「それはクラブの目標と何ら変わらない。タイトルを獲ることだ。でもその前に適応する必要がある。このクラブは以前もタイトルを獲っているし、僕の後にも獲るだろう。僕はこのクラブでタイトルを獲得したいし、これまでの自分の経験から、ゴールの目標を設定するのは間違いだと分かっている。このチームでゴールを決められるのは僕だけではない」
エンドリッキ
「彼の評判は知っているし、とてもいい選手だ。彼のプレーはあまり見たことがないし、ブラジル代表でしか見ていない。もしレアル・マドリードと契約したなら、それは間違いなく才能ある選手だからだ。彼はまだ若いので、いろいろなことを学ばなければならないだろう。もし彼がアドバイスや助けを必要とするなら、僕は若くしてスタートする意味や、その歳のプレッシャーがどういうものかを分かっているので、彼はそれを得ることができる。チームに貢献し、ゴールを決めてくれると確信しているよ」
マドリードサポーターとしての過去
「テレビで動画を見てとても興奮したよ。僕はただ人々や家族、マドリディスタのみんなを楽しませることを考えていた。僕や家族にとって素晴らしい日だったし、すべてのマドリディスタやクラブにとってもそうであることを願っている」
ブトラゲーニョ:「我々は君がこのクラブの偉大な歴史を築き続ける手助けをしてくれると確信している」
記者会見が始まる前に、クラブの渉外ディレクターを務めるエミリオ・ブトラゲーニョがエムバペに向けて言葉を送った。「会長が話したように、我々は君をレアル・マドリードに歓迎する。我々は君や君の親愛なる人たちが本当に幸せになれるようにできる限りのことをするつもりだ。我々は君がこのクラブの偉大な歴史を築き続ける手助けをしてくれると確信している。君の家へようこそ、レアル・マドリードへようこそ」