ナチョの感動的な顕彰と別れのセレモニー

「我々マドリディスタは、あなたがこのエンブレムに全身全霊を捧げてくれたことに感謝している。そして、レアル・マドリードで最も伝説的なカンテラーノの一人であることに最大限の誇りを感じていることを知ってほしいと思います」と黄金に輝く記章をナチョに授けたフロレンティーノ・ペレス会長は語った

ナチョの感動的な顕彰と別れのセレモニー
ニュースAlberto Navarro写真:Antonio Villalba y María Jiménez

シウダー・レアル・マドリードナチョ・フェルナンデスの顕彰と別れのセレモニーが行われた。クラブ史上、モドリッチと並んで最も多くの成功を収めたキャプテンは、マドリディスタとして364試合に出場して26タイトルを獲得した後に別れを告げた。ナチョはクラブの黄金に輝く記章を授かったフロレンティーノ・ペレス会長、ホセ・マルティネス・ピッリ名誉会長、複数の理事会メンバーを伴った。また、カルロ・アンチェロッティ監督や、クルトワルーカス・バスケスブラヒムルニンセバージョスフラン・ガルシアバジェホといったロッカールームのチームメイト、ラウールアルベロアソラーリといったレジェンドたちも出席した。

ナチョのキャリアを振り返る感動的な映像が流された後、フロレンティーノ・ペレス会長が言葉を発し、次のように語った、「人生のクラブで全力を尽くし、レアル・マドリードの伝説となった模範的なキャリアに終止符を打つことを決めた偉大な選手の一人なので、今日はすべてのマドリディスタにとって特に感動的な日です」

「親愛なるナチョ、まず私自身、すべてのマドリディスモを代表して言いたいことは、この23年間、あなたをメンバーに加えられたことに大きな誇りを感じているということです。我々マドリディスタは、あなたがこのエンブレムに全身全霊を捧げてくれたことに感謝している。そして、レアル・マドリードで最も伝説的なカンテラーノの一人であることに最大限の誇りを感じていることを知ってほしいと思います」

伝説
「あなたは子供の頃、レアル・マドリードにやって来ました。それは2001年のことで、あなたはまだ10歳でした。それ以来、レアル・マドリードのすべてのカテゴリーでプレーし、我がクラブの歴史の中で最も重要な勝利のサイクルのひとつで主役を演じました。パコ・ヘントの6度のチャンピオンズリーグ優勝という、我がクラブの偉大なレジェンドの一人が保持した記録を達成できる数少ない選手の一人にあの少年がなるなんて、想像できませんでした」

26タイトル
「それだけではありません。あの少年はトップチーム所属の12シーズンで26タイトルと、レアル・マドリード史上最も多いタイトル数を獲得しようとしていたのです。レアル・マドリードでのキャリアを通して、あなたはそれらの価値観の模範となりました。あなたが常に取ってきた振る舞いや態度は、生涯を通じて実質的にあなたの家であったこのシウダー・レアル・マドリードで育つのを我々は見てきた我々にとって、決して忘れられないものです」

マドリディスモの価値観
「ここであなたは弟のアレックスと一緒に成長しましたし、その後に続いてここにやって来たすべての子供たち、そしてあなたと同じ夢を持ち、今後同じ夢を持つすべての子供たちにとって、あなたは逆境や困難な局面に直面しても決して諦めることのない克服の模範でありましたし、これからもそうあり続けるでしょう」

称賛
「つい2ヶ月前、ウェンブリーで15回目のチャンピオンズリーグ優勝トロフィーを掲げた偉大なキャプテンになったあの少年を、誰もが今日誇りに思っています。あなたは常に我々の愛情と称賛を受けています。あなたのご家族の全員が分かっているように、ここはが自分の家であり、今後もずっとそうであることを、あなたはよく分かっています」

ナチョ:「想像していた以上に美しいフィナーレを迎えることができました」
「いつもとは違う困難で感動的な日に立ち会ってくれたことに感謝したい。ここで自分に起こったすべての素晴らしい逸話を何時間でも話し続けることはできますが、君たちが僕に与えてくれたもの、自分がお返しできる以上のものに焦点を当てたいと思います。僕はこの24年間を通じて、世界最高のクラブの手によって成長し、決意を持って人生を生きることを教えてもらいました。このクラブとともに僕はピッチ内外の自分の人生のあらゆる瞬間にこのエンブレムを守り続けてきました。このクラブは僕と家族にとってすべてです」

「僕はもうひとつの家族と一緒に、自分のもうひとつの家に到着できることを知りつつ、ほぼ24年間、同じ旅をしてきました。まるで家を出ていないようでした。シーズンごとにステップアップし、デシモキンタ(15回目の欧州制覇)のチャンピオンズリーグでキャプテンを務めることが僕にとって、どんな意味を持つか想像してほしい。自分の中にある力をすべて出し切ったという安堵感を持ちながら別れを告げることができますし、クラブのキャプテンとして多くのタイトルを獲得するという、想像していた以上に美しいフィナーレを迎えることができました。これからは家族と一緒に新たなチャレンジに立ち向かわなければなりません」

感謝
「僕を価値ある人間にしてくれて、カンテラーノで一番幸せだと感じさせてくれたことで、レアル・マドリードに感謝しています。長年一緒に働いてくれた人々にも感謝したい。この偉大な家族を構成するすべての人たちに本当に感謝しています。このクラブのためにすべてを捧げた一人のカンテラーノとして、ただ僕のことを覚えておいてほしい」

黄金に輝く記章
フロレンティーノ・ペレス会長ナチョレアル・マドリードの黄金に輝く記章を贈呈した。このセレモニーの最後は、2001年にわずか10歳で入団し、下部組織のすべてのカテゴリーでプレーし、12シーズンに渡ってトップチームの選手になったナチョが、我がクラブのレキャリアで獲得した26のタイトルを含む集合写真で締めくくられた。