通算36回目のリーグ優勝を報告
選手と監督・コーチ、クラブ幹部がマドリード自治政府と市役所を訪問した
マドリード自治政府でのフロレンティーノ・ペレス会長のスピーチ全文
マドリード市役所でのフロレンティーノ・ペレス会長のスピーチ全文
レアル・マドリードが通算36回目のリーガ優勝をマドリディスタに報告、盛大なお祭りの最初となったのが公官庁への訪問だった。選手と監督・コーチ、クラブ幹部がフロレンティーノ・ペレス会長と共にマドリード自治政府と市役所を訪問した。一連のルートの間ずっと選手たちは通りを埋め尽くしたファンに伴われた。
最初の到着地はマドリード自治政府庁舎となるレアル・カサ・デ・コレオス。イサベル・ディアス・アユソ州首相がここで待っており、記念品の交換が行われた。フロレンティーノ・ペレス会長と主将のナチョがリーガトロフィーのレプリカとユニホーム2枚を贈呈、うち1枚は州首相へ贈られた。これを受けて州首相は記念品でお返しをした。リーガ優勝までのビデオ上映のあと、まずナチョが挨拶。「みんなと一緒にここにいられるのはとても大きな喜び。物事が上手くいったという意味で、個人的にはキャプテンとしてここへ来たのだから特別なもので、すごく誇りになる。僕らはマドリディスタに感謝を示し、このリーガを勝ち取れてとても幸せ。すごく難しく、たくさんの試合があった後に勝ち取ったトロフィー。今僕らの前には一つの挑戦があって、願わくば数日後にまたこの訪問をしたい。今日はリーガのお祝いをする時で、先のことはまた見ていくことになる。おめでとうマドリディスタ!」。
フロレンティーノ・ペレス:「このリーグ優勝は全員のものであり、我々のファン一人ひとりのもの」
「今回は36回目のリーガ優勝。目標達成と継続性、取り組みと犠牲のリーガ。そしていつも我々が言っている事ですが、タイトルの一つひとつが同時に次の偉大なる挑戦への新しい原動力です。我々は試合ごとに我々に力を与えてくれるファンを代表しています。このリーガ優勝はみなさんのもので、我々のファン一人一人のものです。みなさんの夢を実現するためのものです。我々は常にスペイン、そして世界へ向けてマドリードの名前を掲げることを常に誇りに思っています。このクラブはユニバーサルで、みんなのものです。しかし常に意識しているのはこの街は出発点であるということ。ここでその実績とサッカー界で持つ意味から一つの唯一無二となる一つのクラブの伝説と神話が始まりました」。
ディアス・アユソ州首相:「レアル・マドリードはスペクタクル、忍耐、そして最後まで信念を持ち続ける存在」
「我々は国境を超えてますます国際的でファンショナブルな都市であるすべてのマドリード人の拠点で、世界最高のチームを迎えました。レアル・マドリードは成功、勝利、普遍的な価値観の象徴であり、大きな夢、高い野心、コンプレックスのない勝利。 このチームと結びつく基準はベストの存在であること以外にはありません。このクラブは祖父から孫へと続くもので、下部組織があり、何千もの若者にとって価値観を示す学び舎であり、スペクタクル、忍耐、そして最後まで信念を持ち続ける存在。そのうえこのタイトルはチームの中で重大な負傷者たちを抱えたという意味で特別なメリットがあります。ベルナベウへ行くチケットを買うことは良いスポーツとエンターテイメントを保証することであり、お金を有効に使うことです。
マドリードはこれまで常にそうであったように輝き続けます。本当にありがとうございます。おめでとうございます、レアル・マドリード。愛さない訳にはいきません」。
スピーチのあと恒例となっている記念写真の撮影があり、選手たちとアンチェロッティ監督がマドリード州庁舎のバルコニーへ出て、プエルタ・デル・ソル(太陽の門)に詰めかけたファンにタイトルを捧げるという最も待ち望まれた瞬間が訪れた。
マティアス・アルメイダ市長:「おめでとう、皆さんはマドリードという街の誇り」
続く訪問は市役所で、ここでも記念品の交換が行われた。フロレンティーノ・ペレス会長とナチョ主将が優勝トロフィーのレプリカとユニホーム2枚、うち1枚はルイス・マルティネス・アルメイダ市長へのもの、を贈った。市長は街のシンボルであるクマとイチゴの木の記念品でお返しをした。通算36回目となるリーガ優勝の特別な瞬間をまとめたビデオが上映されたあと、市長が挨拶した。「マドリディスタの皆さん、おはようございます。ここに我々と一緒にいらっしゃるのはレアル・マドリードの歴史で最も栄光に満ちた会長であり、並外れた36回目のリーガ優勝です。ベルナベウ会長が私たちに与えてくれるすべてのもの、そしてアンチェロッティ監督に感謝します。サッカーが好きな人たちはアンチェロッティ監督が好きです。価値観を結びつける人物を見つけるのは難しいこと。シーズン序盤に重大な怪我を負いながら、仲間が全力を尽くし今回のリーガでチャンピオンになることができた選手たちを祝福します」。
「スポーツで難しいのは一度勝つことではなく、何度も勝利し気を緩めることなく勝利に飽きないこと。それがこの選手たちの功績。決して諦めず、常に勝利を求め、我々全員の模範で、3週間後にまた戻ってきて欲しいと願っています。おめでとうございます。なぜならあなた方はマドリードの街の誇りなのですから」。
フロレンティーノ・ペレス:「このエンブレムとユニホームにとって不可能なものは何もない」
今回のリーガは多くの障害、我々の偉大な選手たちが重大な怪我を負い事実上シーズンを通して不在でとても難しいものでしたが、だからこそ歴史とレアル・マドリードの伝説を偉大なものにするタイトルです。我々の愛するカルロ・アンチェロッティ監督によって率いたれたこの選手たち、コーチ陣はこのエンブレム、このユニホームの前では何事も不可能ではないということを改めて示しました。我々はレアル・マドリードが生まれたこの街の大使で、そのことは我々の誇りであり決して忘れるものではありません。そして我々に道を示すこのクラブの価値観を伝達する責任を感じています」。
最後に話をしたのは主将のナチョ。「ここにいるのはこのうえない喜びで、僕らが良い形で物事をしたということ。マドリディスタのサポートに感謝する。なぜなら僕らにとってみんなの熱気を感じるのは大きな意味があるから。またここでリーガ優勝をお祝いし、来月1日への目標を定めている。今日はこのリーガのお祝いをしたいと思っていて、その先を狙って行く」。