フロレンティーノ・ペレス会長:「全員の結束が私たちの歴史上最も重要な勝者のサイクルのひとつを築くための基盤でした」
「私たちの全ては、努力、犠牲、絶え間ない向上心、卓越性の追求、謙虚さ、敬意、そして連帯の賜物です」と会長は2025年の通常総会の開会で述べた
フロレンティーノ・ペレス会長がシウダー・レアル・マドリードのバスケットボールパビリオンで対面およびオンラインで開催された2025年のソシオ(クラブ会員)代表者の通常総会を開会した。レアル・マドリード会長はまず、我々の元を去ったマドリディスタの方々を偲び、私たちの記憶に永遠に刻まれることを述べた。
「皆様はレアル・マドリードのソシオを代表し、それは大きな責任を伴います。皆様の努力、忠誠心、そして献身に感謝申し上げます。そして、皆様から常に感じている愛情とサポートにも感謝しています。今年も、私が今後4年間会長を務めさせていただくことに対して、再び信頼を寄せていただきました」
「今から25年前の2000年にレアル・マドリードの会長に就任して以来、私はこのクラブが、その歴史と何百万人もの人々にとって意味するものを鑑み、それにふさわしい地位を占め続けられるように尽力してきました。そして私は、私たちの歩みを形成してきた価値観、123年の歴史の中で成し遂げてきたすべてのものの礎となっている価値観を固く信じて行動してきました。私たちの全ては、努力、犠牲、絶え間ない向上心、卓越性の追求、謙虚さ、敬意、そして連帯の賜物です」
団結
「こうして私たちは、この総会で皆様が代表する偉大なマドリディスタのファミリーを築くことができました。そしてここに、マドリディスモの象徴である結束が反映されています。このクラブは、全員の団結が私たちの歴史上最も重要な勝者のサイクルのひとつを築くための基盤となったことを示す好例です」
伝説
「ここ15年間、私たちはともに58タイトルを獲得しました。その内訳はサッカーで30タイトル、バスケットボールで28タイトルです。その中にはサッカーのチャンピオンズリーグ6回、バスケットボールのユーロリーグ3回の優勝が含まれます。レアル・マドリードの一員であることは人生を理解するひとつの形です。このエンブレムは喜びと成功、希望と夢の象徴でありますが、物事の進め方に関するコミットメントでもあります」
レアル・マドリード・ファンデーション
「私たちのファンデーションの活動は、100カ国以上で展開する1400以上のプロジェクトを通じて、毎年40万人に支援を届けています。これらのプロジェクトのひとつひとつと各大陸に広がる私たちの社会教育学校は、ほとんど何も持たない人々に希望を与えています」
「今日、レアル・マドリード・ファンデーションはスポーツを通じた統合と協力において、世界最大の民間組織であり続けています。そして昨シーズンはすべてのプロジェクトのために約3000万ユーロの資金を運用しました。レアル・マドリードは今後もずっと連帯のクラブであり続け、私たちを最も必要とする人々を決して見捨てません」
スポーツプロジェクト
「ここに昨シーズン獲得した2つのタイトルがあります。ワルシャワでの私たちにとって6度目のUEFAスーパーカップ、そしてカタールで獲得したインターコンチネンタルカップです。これは9度目のクラブワールドカップ優勝タイトルです。私たちはサッカー史上類を見ないほどタイトルを獲得し続けています。このチームが過去15シーズン、途切れることなくそれを達成してきたことを誇りに思わなければいけません。その間に、チャンピオンズリーグ6回、クラブワールドカップ6回、 UEFAスーパーカップ5回、リーガ5回、国王杯3回、スペイン・スーパーカップ5回の計30タイトルを獲得しました」
「昨シーズンはカルバハルやミリトンといった選手たちが重傷を負い、1年を通してプレーできないという非常に厳しいシーズンでした。そして、カマビンガ、メンディ、アラバ、セバージョスといった選手たちも、長期にわたる重傷を負いました。しかし、私たちの意志および責任は、あらゆるものを切望して成長し続けることです。私たちは長い間、チームに素晴らしい結果をもたらしてきたスポーツ戦略を継続するために、新たな推進力に取り組んできました。それは多くの場合、それぞれのポジションで世界最高の選手である並外れた選手たちと、サッカー界で台頭してきた若い才能ある選手たちとの融合です」
「そして、さらに彼らがレアル・マドリードを愛し、心からマドリディスタである選手たちであることも私たちにとっては幸運です。それは彼らがここにいてくれること、私たちが成し遂げたすべての成功の鍵となっています。今シーズンはまた、レアル・マドリードの価値観を体現するシャビ・アロンソを監督に迎えました。彼は私たちのユニフォームを着てすべてを勝ち取った選手としての経験から、このクラブをよく理解しています」
感謝と敬意
「ここで私たちとの時代を終え、今日のレアル・マドリードをさらに偉大なチームへと押し上げることに貢献してくれた方々に感謝と敬意の意を表したいと思います。まずは15タイトルを獲得し、クラブ史上最も栄誉ある監督であるカルロ・アンチェロッティから始めたいと思います。カルロ・アンチェロッティはレアル・マドリードの価値観を体現してくれたことから、私たちの永遠の愛情を勝ち取っています」
「また、レアル・マドリードで永遠に語り継がれる選手の一人、私たちの愛するルカ・モドリッチにも、称賛と感謝の意を表します。彼はピッチ内外でレアル・マドリードの価値観を体現してきたことから、すでにマドリディスモのハートを掴んでいます。28タイトルを獲得したクラブ史上最も栄誉ある選手であり、チャンピオンズリーグ6度の優勝という記録も保持しています」
「そして、我々の最も偉大なカンテラーノの一人であるルーカス・バスケスにも感謝の意を表します。彼もまた、行動と勤勉さで模範となっていました。16歳で私たちのクラブに加入して以来、常にこのシウダー・レアル・マドリードで培われた価値観を体現してきました」
「そして最後に、私たちと共に歩んだ時代を終えたもう一人の選手、ヘスス・バジェホにも感謝を述べたいと思います。彼は常に勤勉さとプロ意識の模範として私たちを支えてくれました」
カンテラ
「近年のデータからも裏付けられているように、私たちは世界最高の育成システムを有していることを誇りに感じています。現在、レアル・マドリードのカンテラ出身の199人の選手がプロリーグでプレーしています。そして、スペインのプロサッカーチームの83%がシウダー・レアル・マドリードで育った選手を擁しているのです」
「昨シーズンは私たちのクラブのカンテラにとって、史上最高のシーズンとなりました。17チーム中13チームがそれぞれのカテゴリーでリーグ優勝を果たしましたが、これは歴史的記録です。レアル・マドリードの最も象徴的なカンテラーノの一人であるアルバロ・アルベロアがカスティージャの新監督に就任し、私たちのカンテラの監督として6シーズン目を迎えています」
「私たちのカンテラで7年間監督を務め、そのうち6年間カスティージャを率いたラウール・ゴンサレスに、永続的な感謝を伝えます」
女子サッカー
「私たちのチームは昨シーズンもリーガで2位となり、5年連続5度目の女子チャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。この大会では2度目の欧州ベスト8入りを果たしました。今年のチームはレアル・マドリードのカンテラで3シーズンを過ごしたパウ・ケサダが指揮を執っています」
バスケットボール
「ここに38度目のリーガ優勝トロフィーがあります。私たちのバスケットボールチームは、ここ15シーズンで28タイトルを獲得しています。そに内訳は、ユーロリーグ3回、インターコンチネンタルカップ1回、リーガ8回、国王杯7回、スペイン・スーパーカップ9回です。見事に勝ち取ったこの直近のリーガは単なるタイトルではありません。これはレアル・マドリードのバスケットボールチームにとって100タイトル目です。これはマドリディスモにとって誇りに思うべき出来事です」
「私たちはバスケットボール部門を強化するために、新たな推進力を与えたいと考えました。レアル・マドリードと欧州バスケットボール界における偉大なレジェンドの一人であるセルヒオ・ロドリゲスが、この部門の新しいスポーツディレクターとして加わりました。そしてこの新たなスポーツプロジェクトに、世界的に最も権威のあるバスケットボールの監督の一人であるセルヒオ・スカリオロも加わっています」
感謝
「そして、レアル・マドリードのバスケットボールチームで、重要な方々がその時代を終えました。彼らに感謝の意を表したいと思います。まず、監督を務めてくれたチュス・マテオ。彼は3シーズンに渡ってチームを率い、クラブの価値観を体現してくれたクラブを代表する人物でした。その献身さと努力により、私たちは6タイトルを獲得できました」
「そして、ムサ、エンディアイエ、ウーゴ・ゴンサレス、セルヒオ・イバカ、ラタン=メイズ、ブルーノ・フェルナンドといった、このユニフォームのために全力を尽くしてくれた選手たちにも感謝の意を表します」
「そして、ここ15シーズンにわたりレアル・マドリードのバスケットボール部門のディレクターを務めたフアン・カルロス・サンチェス・ラサロに、大きな感謝の意を表したいと思います。そしてその期間、テクニカルディレクターとして非常に重要な役割を担ってくれたもう一人のレジェンド、アルベルト・エレロスにも感謝申し上げます」
経済状況
「昨シーズン、クラブの収入は11億8500万ユーロに達し、前年比10%以上の大幅な増加となりました。この数字はスポーツ業界における私たちのクラブのリーダーシップをさらに確固たるものとしています」
「レアル・マドリードはスポーツ界において、最も堅実なクラブであり続けています。そして、私たちの成長と革新の能力、新しいベルナベウ、私たちの歴史を通じて特徴づけてきた野心をもって、レアル・マドリードが今後も世界的なリーダーであり続けるために、新たな挑戦に立ち向かっていくと確信しています」
ベルナベウ
「これからエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウについてお話します。ちょうど1週間前、マイアミ・ドルフィンズとワシントン・コマンダーズによるNFLの公式戦がスペインで初めて開催され、私たちのスタジアムがマドリードとスペインの誇りの象徴として世界に紹介される様子を目の当たりにしました。これはベルナベウにとって歴史的な一日でした」
「この成果は私たちの努力、レアル・マドリードのソシオ全員の努力、私たちの歴史を通じてあらゆる困難を乗り越えてきた不屈の精神と努力の賜物です。21世紀のエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウを擁するレアル・マドリードは、2000年にFIFAに認められたように、20世紀同様、今後も世界最高のクラブであり続ける準備ができています」
「マドリード州、市役所、そして私たちのクラブはこの街のために再び力を合わせました。今回はシウダー・レアル・マドリードに欧州で最も重要なテクノロジー地区を建設するためです」
「私たちは120ヘクタールのうち85ヘクタールに、私たち全員の成長につながり、世界中で革新と先進性の模範となるテクノロジー地区を立ち上げるために、全力を尽くして取り組んでいます。そして、テクノロジーこそが私たちの最も強力な味方であるべきだと信じているため、私たちはパイオニアとなり、すべてのマドリディスモの大きな夢のひとつを実現するために、非常に重要な一歩を踏み出していることをお伝えします。それは世界中のどこかにいるファンが、まるでベルナベウのスタンドにいるかのように、私たちのチームの試合を観戦できるようにすることです。これを私たちは“Bernabéu Infinito”と呼んでいます」
現代サッカーについての考察
「最近、レアル・マドリードはあらゆるものに反対しているという話を耳にしました。もちろんそれは事実ではありません。私たちは単に普通でも倫理的でもないことに反対しているだけです。そしてもちろん、違法なことすべてに反対します。スーパーリーグの件で3つの裁判所がすでに判決を下したように、クラブが独自の大会を開催することを阻止しようとするのは常軌を逸した違法行為です」
「また欧州のクラブが、UEFAが自分たちの力関係を有利にするために設計した大会フォーマットでプレーせざるを得ないことも普通のことではありません。そうしたフォーマットは観衆やファンにとって不利益になるものです」
「21世紀の今、テレビでサッカーを観戦することがますます高価になっているのは異常です。テクノロジーの進歩により、無料であってもファンにメリットのあるモデルが実現可能になっています。ますます高価になる商品はサッカーファンを遠ざけ、より手頃な他の娯楽へと駆り立てるだけです」
リーガとマイアミの提案
「大会の公正性を守るべき立場にあるラ・リーガ会長とスペインサッカー連盟会長が、リーガの価値を損なう試合を推進するのは常軌を逸しています。バルセロナがアウェーゲームを1試合少なくプレーできるという優位性を支持するのも普通のことではありません。それは、バルセロナのキャプテンであるフレンキー・デ・ヨング自身でさえ、普通ではないと感じているようです」
「そしてテバス氏がその不条理な行為を、NFLがベルナベウで開催された世界的なイベントと比較する発言を聞かなければなりません。そしてまたしても、レアル・マドリードを攻撃することだけを目的とした物語を捏造しています。NFLのイベントは完璧かつ合法で、敬意に満ち溢れ、その大会のあらゆる規則に準拠していました。この比較はまったくのナンセンスです。なぜならNFLの国際イベントは、その大会に参加する32クラブと選手全員の支持を得ているからです」
「続けさせていただきます。世界有数のリーグを誇るリーガにおける審判のレベルも普通ではありません。これは私だけの意見ではありません。最近のクラブワールドカップに選出された35人の審判のうち、FIFAがスペイン人審判を一人も選ばなかったことは、スペインサッカーにとって恥ずべきことです。一人も選ばれなかったのです」
ネグレイラ事件
「そしてもちろん、バルセロナが少なくとも17年間にわたり、審判協会の副会長に800万ユーロ以上を支払っていたことも異常です。その理由が何であれ、周知の通り、審判協会の副会長は審判システムにおいて重要な役割を担っていました。彼はとりわけ、毎シーズン審判員の昇格と降格を通知する責任を負っていました。その約20年間は偶然にも、バルセロナが国内で最高の成績を収めた時期と重なっています」
「ラ・リーガ会長が、CVCのような投資ファンドがスペインサッカーの未来を50年、つまり半世紀にわたって担保に入れることを推進するのも常軌を逸しています」
「ラ・リーガの首脳陣が現在、年間600万ユーロ以上もの報酬を得ていることも異常です。プレミアリーグの首脳陣よりもはるかに多くの報酬を得ていますが、プレミアリーグはリーガよりもはるかに多くの収益を上げているリーグです。これは率直に言って、まったく説明がつきません」
「また、ラ・リーガが特定のクラブに対して二者間契約を認め、想定されるサービスと引き換えに追加料金を支払うことも異常です。こうしたリーガの二者間契約は存在すべきではありません。もし実行されるなら、すべてのクラブがその条件を明確に知らされるべきです。そうすることで如何なるクラブも優遇措置を取られていないことを確認できるようにすべきです」
「また、ラ・リーガが私たちの資金を使い、スポーツ法の制定に影響を与えるために、ロビー活動の団体と契約を結んでいることも常軌を逸しています。彼らはその団体と契約し、ラ・リーガを優遇するために、私たちの商業資産を永久に没収することを可能にする修正案を秘密裏に導入しようとしたのです」
警告
「バルセロナ、アスレティック・クルブ、そして私自身を含む、ソシオ制の3クラブが、文化・スポーツ大臣から警告を受けました。そして、PSOEもPPも指導者もそのことを知らなかったため、すべてが二大政党の背後で行われていたことに気づきました。その結果、この不当な行為は回避されたのです」
「要するに、このような振る舞いをし、クラブの資産を攻撃し、自らの特権を守ることだけを求める指導者たちにサッカーが支配されるのは常軌を逸しています」
「レアル・マドリードはおそらく、この戦いに立ち向かうために必要な社会的、組織的、経済的な強さを備えた、ヨーロッパで唯一のスポーツクラブです」
「私たちはスポーツ面で最も多くの栄誉に浴すサッカークラブであり、これまで見てきたように、経済面でも最も権威と名声のあるクラブです」
「そして何よりも私たちの最大の強みは、レアル・マドリードの価値観と伝説的な歴史のもと、団結した大きなファミリーであるということです」
サポート
「しかし、私たちは決して一人ではないということもお伝えします。まったく違います。確かに公の場で声を上げているのは私たちですが、多くのクラブやサッカー界の関係者が、私たちに戦い続け、彼らのためにも戦うよう求めています。それは当然のことです。なぜなら彼らは私たちと同じ問題を抱えているからです。その例を3つ挙げましょう。それはCVCとの取引、マイアミでの試合、そしてネグレイラ事件です」
CVC
「CVCとの合意に関しては、多くのクラブがこの契約を後悔していることを確認しています。彼らは半世紀、50年にも渡って放映権収入の11%を失うことが、将来に重くのしかかる過ちだったことに気づいたのです」
「CVCとの取引はスペインサッカーにとって大きな打撃です。しかし、私たちは裁判所によってそれが無効となると確信しています。必要であれば最高裁まで争うつもりです」
「余談ですが、バルセロナも当初、アスレティック・クルブや私たちと同じように、法的措置を通じてCVCとの取引に反対していました。奇しくもバルセロナがこの訴訟を取り下げた後、ラ・リーガが将来的に選手を登録することを承認したのです」
「現実には、CVCとのいわゆるラ・リーガ推進プロジェクトで勝利したのは2つだけです。ラ・リーガ幹部の給与とCVCの利益が増加しました」
「ここでひとつ振り返ることを許していただきたい。ラ・リーガ会長が2013年に就任し、自身の給与を34万8000ユーロに削減した時代ははるか昔のことです。当時、テバス氏は前任者のアスティアサラン会長が受け取っていた39万5000ユーロを高すぎると考えていました。しかし、テバス氏はクラブが生き残るために選手を売却しなければならないクラブの犠牲のもとに、自身の給与を10倍以上に引き上げたのです」
「マイアミでの試合はスペインで起きていること、そしてほとんどのクラブがサッカーの指導者たちに対して、声を上げるのがいかに難しいかを示すもうひとつの完璧な例です」
「マイアミでの試合に対するは反対意見があったにもかかわらず、私たちの知る限り、この状況をスポーツ上級委員会に告発したクラブはひとつもありませんでした。レアル・マドリードだけが告発したのです。これは先ほど申し上げたことのさらなる証拠です。私たちはクラブの利益に明らかに反するこうした状況に立ち向かうための組織的な強さを備えています」
「この問題はまだ解決していません。今こそ適切な責任の所在を問う時です。ラ・リーガ会長とサッカー連盟会長は、私たちの見解では明らかに大会の公平性を明らかに損なう、規則に反する不正な試合を推進しました」
「そして、スペインサッカーのイメージをさらに傷つけた出来事についても言及しなければなりません。各試合のテレビ中継を通じて、ラ・リーガの全選手による抗議がどのように扱われたかを目にしたことは、世界に対して恥ずべきことでした。21世紀の今、ラ・リーガによる恥ずべき容認できない検閲を皆が目の当たりにしたのです」
「こうしたすでに過去の時代のものとなった独裁的な行為は、ヨーロッパのどの真剣なリーグでも受け入れられるはずがなく、ラ・リーガ会長の即時解任につながるものでしょう。ネグレイラ事件でも同様のことが起こりました。なぜなら世論の反発があったにもかかわらず、ネグレイラ事件の訴訟において、実際には全員が被害者となりましたが、レアル・マドリードが被害者として訴訟を行った唯一のクラブになりました」
「しかし、少なくとも4人のバルセロナ会長が、少なくとも17年間、審判委員会の副会長に数百万ユーロの支払いを続けることに合意していたことが異常であることは皆さんにも同意していただけるでしょう。そしてネグレイラ事件が、スペインの審判および連盟の構造に抜本的な変化をもたらすべきだったという点でも同意していただけると思います」
「しかし、そうはなりませんでした。事実を隠すために表面的な変更だけが推進されました。新しい審判委員長フラン・ソト氏はこの件を終わらせることを求め、文字通り、ネグレイラ事件を忘れて考えるべきだと言っています。しかし実際のところ、ネグレイラ時代に在籍していた審判員の多くは今も留まっています」
「こうした状況を踏まえ、私は『レアル・マドリードの選手たちがリーガよりもチャンピオンズリーグのタイトルを多く持っていることを誰が普通だと思うだろうか?』と自問します。彼らの中には近年、チャンピオンズリーグを6回も制しながら、リーガ優勝はわずか4、5回しか達成していない選手がいることを思い出します。例えば、カルバハル、モドリッチ、クロース、ナチョなどがそうです」
「また、レアル・マドリードに対する嫌悪を表明しているラ・リーガ会長が現在、スペインの審判を統括する機関のスペインサッカー連盟の副会長を務めていることも許しがたいことです」
スーパーリーグ
「これからスーパーリーグ構想の現状について少しお話します。私たちはこの構想がサッカーの未来にとって不可欠であると主張し続けています。なぜならこの構想がなければ、イングランドのサッカーとその他のヨーロッパのサッカーとの差が決定的で埋められないものになってしまうからです」
「スーパーリーグは間違いなく、サッカー界にとってすでに大きな成功を収めています。私たちは70年以上続いたUEFAの独占体制を記録的な速さで永続的に崩壊させました。そうでなければ私たちの未来は終わっていたでしょう」
「実際、数日前にマドリードの地方裁判所が、スーパーリーグに関する最新の判決において審理した21項目すべてで私たちに有利な判決を下し、さらに彼らに訴訟費用を支払うよう命じたのです」
「さらに、得られた判決の決定的な内容により、私たちは独自の大会開催を促進するだけでなく、支配的立場を乱用して私たちのプロジェクトを妨害したUEFAの違法行為によって被った数百万ユーロもの巨額の損害賠償を請求することが可能となりました。ここでUEFAに対する経済的賠償請求手続きを開始したことを発表します」
これまで以上の強さ
「レアル・マドリードに誇りを感じてください。率直に言って、私たちはこれまで以上に強くなっています。スポーツ面、経済面、組織面において世界最高のクラブです」