キエフへの道のり

歴史を再び作ることが今回、リバプール相手に2連覇のタイトルを死守するためのチャンピオンズリーグ決勝を目前に控えたジダン監督とレアル・マドリードの選手の目標となる（スペイン時間：土曜日20時45分、日本時間：日曜日3時45分）。ここ5年間で4度目及び3シーズン連続のチャンピオンズリーグ優勝というこの挑戦は本当に素晴らしいものである。

しかしチャンピオンズリーグに勝つための道のりは世界最高峰のチームを倒さなければならず、全く簡単なものではない。そして今回、レアル・マドリードは近年でも最も険しい道のりのひとつに直面することになった。なぜなら決勝トーナメント・ラウンド16、準々決勝、準決勝でそれぞれフランス、イタリア、ドイツの各国王者と対戦したためである。さらにグループリーグを勝ち抜くためにボルシア・ドルトムント、トッテナム、アポエルと戦った。グループリーグを2位で勝ち抜いた後の決勝トーナメント・ラウンド16の対戦相手はグループリーグ最多25ゴールを記録し最高の出来を見せたパリ・サンジェルマン。サンティアゴ・ベルナベウで戦った第1戦では逆転を強いられた。しかしクリスティアーノ・ロナウドの2ゴールとマルセロのゴールでラビオの得点をひっくり返した。続くパリでの第2戦、アセンシオ、ルーカス、ロナウドが素晴らしい連携を見せてロナウドがゴールを決め、さらにカゼミーロもゴールを記録し勝ち抜きを決めている。ゴール
準々決勝では昨シーズンのカーディフ（ウェールズ）での決勝後、ユベントスと再戦を果たすことになり、今回はホーム&アウェーの2試合制の対戦となった。アウェーの第1戦の0-3での勝利により準決勝進出が決定したかに見えたが、サンティアゴ・ベルナベウでの第2戦で大いに苦しんだ。この対戦ではマルセロと、今回のチャンピオンズリーグ最高のゴールとなる完璧なオーバーヘッドでブッフォンから得点を記録するために最高の舞台を選んだロナウドの活躍が際立った。ヨーロッパのクラシックゲーム
キエフ（ウクライナ）への道のりの中、最後の戦いはこれ以上ない最高のカードとなった。レアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンが決勝進出を賭けて新たなヨーロッパのクラシックゲームの主役を務めた。ロス・ブランコスは3回連続でアリアンツ・アレーナでの第1戦を制した。再びのマルセロのゴラッソとカウンターからのアセンシオのゴールがジダン監督率いるチームにアドバンテージを与えたのである。続く第2戦、サンティアゴ・ベルナベウは魅惑的な夜を再び過ごすことになった。ファンタスティックな活躍を見せたベンゼマとケイラー・ナバスの幾多のファインセーブが、チームがキエフでの決勝に進出する2-2の同点を保つ大きな役割を果たした。レアル・マドリードはこの後、デシモテルセラ（13度目のCL制覇）を目指してプレーする。