ビニシウスJrが苦しんだ人種差別的侮辱により9分間の中断を余儀なくされた大きな物議を醸し出したメスタージャで行われた試合で、レアル・マドリードは敗北を喫した。前半は非常にハイテンポなペースとなったが、両エリアでほとんどチャンスは生まれなかった。最も大きな決定機は16分にクルトワの素晴らしい反応でセーブされたアルメイダがペナルティエリア外から放ったシュートと、30分にママルダシュビリの手に収まったベンゼマの間接FKからのシュートをだった。一方、その4分後、クライファートのアシストからディエゴ・ロペスがファーポストで合わせてゴールを決めて全てが変わった。
レアル・マドリードはメスタージャで逆転を余儀なくされ、41分にアンチェロッティ監督率いるチームに同点のチャンスが訪れる。アセンシオのクロスからビニシウスJrがヘディングシュートを打つも、ゴールを割ることができなかった。一方、バレンシアはハーフタイム前に点差を広げるチャンスを得たが、ハビ・ゲラのボレーシュートはクルトワにファインセーブされた。アンチェロッティ監督はハーフタイム後、カマビンガに代えてロドリゴを投入する。そして56分にロドリゴが同点のチャンスを作るも、ペナルティエリア内から放った左足の強烈なシュートはGKにファインセーブされた。そしてその8分後、アセンシオとセバージョスに代わり、モドリッチとクロースが投入された。
ビデオ.1-0:メスタージャで物議を醸す敗北喫す
物議を醸し出す事態
時間が経過し、67分にロドリゴがその前と非常に似たプレーで再びチャンスを得た。この時は右足でシュートしたが、ボールはわずかに枠を捉えられなかった。その2分後、この試合で最初の物議を醸す事態が発生する。ビニシウスJrがフルキエを突破し、ペナルティエリアに進入しようとした時、キュマルトがピッチに入っていた別のボールを蹴り、ビニシウスJrがドリブルしていたボールに直撃する。デ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審はVARの指示を受けてファールの笛を吹き、キュマルトにイエローカードを提示した。これにより試合の雰囲気が非常に緊迫し、ビニシウスJrがスタンドから人種差別的侮辱を受けたため主審がプレーを止め、試合は9分間中断された。
プレー再開後、アンチェロッティ監督率いるチームは同点ゴールを目指して攻め続けた。ベンゼマがボールを胸でトラップしてパスを送り、バルベルデのペナルティエリア内から素晴らしいシュートを打つも、ママルダシュビリのセーブでCKに回避された。さらにクロースのコースを突くFKもセーブされた。そしてCKを蹴る前にバレンシアのペナルティエリア内で乱闘騒ぎが発生する。デ・ブルゴス・ベンゴエチェアはビニシウスJrにイエローカードを出したが、モニターを確認した後、ウーゴ・ドゥーロを殴ったと判断し、イエローカードを取り消して、一発でレッドカードを提示した。その後の映像ではウーゴ・ドゥーロがビニシウスJrの首元を数秒間掴み、その後にビニシウスJrが顔を叩く様子が映し出されていた。そして103分にベンゼマとの1対1でママルダシュヴィリが素晴らしい反応でセーブするシーンがあった。試合は17分のアディショナルタイムがあったが、結果は変わらなかった。
デ・ブルゴス・ベンゴエチェア(ビスカヤ県協会)、副審:ディアス・ペレス・デル・パロマール、ヌニェス・フェルナンデス、第4審判:アバロス・マルトス、VAR:イグレシアス・ビジャヌエバ(ガリシア州協会)