LazoGanadores de Champions LeagueOtro

ヘント、唯一のチャンピオンズリーグ6回優勝を果たした選手

ニュース. 18/01/2022

クラブの名誉会長はレアル・マドリードで18シーズンに渡りプレーし、世界サッカー界で伝説の一人となった

フランシスコ・ヘント・ロペスが88歳で亡くなった。1953年から1971年までクラブでプレーし、レアル・マドリード伝説のチームを象徴する存在だった。比類なき経歴を築いた18年で、6回のチャンピオンズリーグ優勝を経験、これはサッカー史で唯一の選手となっている。ほかリーガ12回、インターコンチネンタル杯1回、ラティーナ杯2回、スペイン杯2回、スモールワールドカップ1回のタイトル獲得実績がある。その功績から2016年にはクラブ名誉会長に選ばれた。

強靭なフィジカル能力と信じられないほどのスピードから、ヘントは世界最高の左サイドアタッカーだった。しかし選手としての並外れた力のほか、レアル・マドリードでの2つの世代、チャンピオンズリーグ5連覇のチームとイェイェチームを結びつける存在だった。
 
ディ・ステファノとのスタート
ヘントは1933年10月21日グアルニソ(カンタブリア)出身で、前所属のラシン・デ・サンタンデールから1953-54シーズンにレアル・マドリードへ加入した。同じシーズンにディ・ステファノがメンバーとなり、共にレアル・マドリードを世界最高のチームにした。

初年度はリーガ優勝し、マドリディスモにとっての黄金時代の幕開けを果たした。世界トップクラスの選手たちがチームのユニホームに袖を通し、コパ、リアル、ディ・ステファノ、プスカシュ、ヘントを擁する攻撃陣は歴代最高と考えられている。

ビデオ.ヘント、唯一のチャンピオンズリーグ6回優勝を果たした選手

1955年のチャンピオンズリーグ (当時の呼称はヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ)からヘントは6回優勝トロフィーを手にしている唯一の選手。最初は1956年から1960年までの5連覇を果たしたチームの一員であり、1966年のイェイェ・レアル・マドリードではキャプテンを務めた。

ヘントレアル・マドリードにとって最初となる6回のチャンピオンズリーグ決勝で先発出場、うち2回で得点を挙げている。サンティアゴ・ベルナベウでフィオレンティーナと対戦したセグンダ(2回目の制覇)には2-0と勝負を決めた。より決定的な仕事となったのはテルセーラ(3回目の優勝)で、ACミランとの激しい延長戦を制す一撃となった。
 
8回の決勝
チャンピオンズリーグでの経歴としては更にもう2回の決勝での出場があり、合計すると8回でパオロ・マルディーニと並んで大会記録となっている。1962年のベンフィカ戦、1964年のインテル・ミラノ戦。チャンピオンズリーグでは合計88試合に出場し31得点を挙げている。
 
顕彰
その長いキャリアの中で際立つのはレアル・マドリードへの献身と貢献で、クラブ歴代最初に公式戦600試合に到達、182得点を記録した。クラブの伝説の中で非常に重要なものを占めており、アルフレド・ディ・ステファノを引き継ぎクラブ名誉会長となった。ヘントは世界サッカー界で知られる存在であり、1963年英国サッカー協会100周年を迎えた際にFIFAチームの一員に選ばれた。その数多くのスポーツ的な勝利から王立スポーツ功労勲章のグランドクロスなど多くの表彰を受けた。
 
代表と監督としてのキャリア
スペイン代表としてヘントは1962年から1966年の間で43試合に出場。選手時代を経てレアル・マドリード下部組織で監督を務めた。また2部のカステジョン、パレンシアでチームを指揮した。

検索