アンチェロッティ;「我々は全ての大会で争っているところで、前向きでいなければならない」

「ジローナ戦は難しい試合になるが、また勝利するためのチャンスとして捉えなければならない」とレアル・マドリードの指揮官

アンチェロッティ;「我々は全ての大会で争っているところで、前向きでいなければならない」
ニュースMireia Jiménez写真:Antonio Villalba

カルロ・アンチェロッティ監督がシウダー・レアル・マドリードの記者会見場でメディア対応、リーガ16節のジローナ対レアル・マドリード(スペイン時間:土曜21時、日本時間?日曜5時)について話した。「我々は引き続き全大会で争っている。自分たちが抱え、現在もある問題を考慮しながら必要な前向きな姿勢を持たなければならない。我々には価値とレベルの高さのある選手層があるのだから我々は楽観的。本来の力が出ていないが、遅かれ早かれ出ることになると確信している。私の心配するレベルは中ぐらい」。
「明日の試合は難しいものになる。ジローナは良い戦いをしている。今年はチャンピオンズリーグのような重要な大会に出場しているが、いつもとても良い形で争うチーム。再び勝つため、またリーガを争い続けるための一つのチャンスと受け止めなければならない」。
批判
「チームは最高の姿を見せていないのだから(批判を)受け入れなければならない。サッカーの世界では常に怒ることだが監督が一番の責任者であり、最も批判される存在。それにしても私から見て君たちは多くのダメージを私に与えている。ということは君たちは私に飽きているのということになるのかもしれない。批判があるとはいえ私はこの仕事に疲れていないし、毎日ここへ戻ってくるのが幸せであり続けている。受け入れられることだし私はそのことを理解している。ストレスのように批判は時により良いことをやろうとするためのガソリンになる」。
アラバとビニシウスJr.のリハビリ
「良い知らせ。ビニシウスJr.が怪我からとても良い形で回復してきているのは我々の励みになる。彼は明日いないがチャンピオンズリーグの次の試合には出場できる。そして練習にアラバがいることは我々を大いに励ましている。彼は1月にプレーできる状態にあるためこの12月の期間を必要としている。個別調整を続けながら、少しずつチームに加わって行く。彼の目標は来年」。
相手の高い位置からのプレッシャー
「最近の試合で相手は我々に対し高い位置からしっかりとプレッシャーをかけて来た。その点でリバプールとアスレティックはとても勇敢なチーム。それを解消するためには、こぼれ球を得るためよりダイレクトなプレーをしなければならない。修正するためにとても簡単な方法がある。それはロングボールを使い、こぼれ球を争い、しっかりとプレッシャーを掛けるチームとの対戦であまり後方からのビルドアップで無理しないこと。我々は複数のチャンピオンズリーグ決勝の時にこのシステムで戦った。私はイングランドで後方からボールを展開するのに苦労している時にロングボールが一つの解決策になると学んだ。また長身のFWがいない時に最初のボールではなく、ボールが落ちた時のこぼれ球が大事になる」。
エムバペについて
「彼には意識がある。この間の試合のあとにしたポストは自分のしていることと何ができるかを理解している選手のそれ。我々は彼と共にいる。彼は現在最高の姿を披露していないが、同じように本領発揮しておらず、その意識もない選手はたくさんいる。彼は可能な限り早くできる限り全てのことをやっている」。
どれぐらいの批判が的を得ている?
「批判は受け入れることができると私が言っているということはいくつかは正しいということ。何が私にとって迷惑しているか?私のアイデンティティーに影響があるものだからいくつかのものは不快。私が悪い選手交代をしたとか先発メンバーが悪いとかいうのはプロ意識への影響であり、アイデンティティーへの影響はない。アイデンティティーというのはそのもの自身。誰かに何か(一時的に)愚かなことをしたと言うのは(その人物が)愚かだと言うのと同じではない」。
エムバペに必要なものは?
「全てを分析しなければならない。大事なのは彼とコミュニケーションを取り、ピッチ内外で良くなるために何をしなければならないのか説明すること。最近2試合で彼は強度とスピードの点で大いに良くなっている。我々は彼を助けなければならないが、それは彼が全ての試合にプレーしなければならないという意味ではない。時に休むことが彼にとって良いものになることがある」。

「それは継続性の欠如による問題で、彼とチームメイトがそれぞれ独自に持つ特徴をより良い形で適応し始めれば解決すること。その連携は少しずつ深まって行く。最も大事なのはこれまでも私が言ってきたように、彼には意識があり、それへ向けて取り組んでいる」。
クラブW杯の組み合わせ抽選
「デル・ピエロがホスト役を務め、とても素敵なトーナメントの発表があった。ファンにとって非常に魅力的な大会。なぜなら歴史的なチームがいてたくさんの試合がある。我々には準備するための時間がある」。
最高の力を出すための秘訣
「本当の問題を見つけるのは難しいこと。ここまで我々が本来の力を発揮できていないのにはいくつかの理由がある。私は自分のチームとのとても良い関係があり、できるだけ早くそれを導き出すために我々は同じ考えと団結がある」。
ペナルティ
「ペナルティのことはその瞬間でのこと。時に選手はキッカーを担当するのにモチベーションが高いが、別の瞬間はそうでもない。エムバペはその瞬間に耐え、争い、戦い、犠牲を払わなければならない。なぜならこの瞬間は遅かれ早かれ終わることになるのだから。私に良い感覚があるのは、彼が最近2試合で強度のレベルが良くなっているということ」。
チーム内でリーダーシップが欠如している?
「シーズン開幕当初に我々が話していたのは若手がより多くの責任感を担い、少しずつそれを引き受けて行くということだった。朝目が覚めて今日自分がリーダーになるためには1日や2日のことではない。リーダーは1日さらに1日と築き上げて行くもの。この点でカルバハルの怪我とアラバのようなこういった責任を引き受けることが可能な選手がいないことが我々に影響している。我々が抱えるこれらの問題は、若手選手の成長を少し早めることになっている」。