アンフィールでのマドリードのエキジビション

レアル・マドリードがアンフィールドで歴史的なエキジビションを展開、亡くなったばかりのアマンシオ・アマロ名誉会長へ勝利を捧げた。キックオフから15分余りでダルウィン・ヌニェスとサラーに得点を許す厳しい状態から我らのチームはあらゆる障害を前にしても立ち向かう姿勢を改めて証明、ビニシウスJr.のドブレテによりハーフタイムまでに同点に追い付いた。後半の戦いはスペクタクルなもので、アンチェロッティ監督のチームはミリトンのヘディングシュートとベンゼマのドブレテで逆転劇を完結させた。

リバプールは非常に高いリズムで試合を滑り出した。その試合プランは最初のチャンスで実を結ぶ。4分サラーののアシストからダルウィン・ヌニェスがヒールキックで先制点を決めた。10分後にはエジプト代表選手がクルトワのコントロールミスに付け込み2-0とリードを広げた。試合開始からわずか15分で勝ち抜けが非常に難しい状況になったが、レアル・マドリードは落ち込むことはなく21分ビニシウスJr.のゴラッソで点差を縮めた。

ビニシウスJr.のゴラッソ
ブラジル代表選手はエリアの角でボールを受け、リバプールのディフェンダー3人を前にスペースを探し美しい放物線のシュートでアリソンを破った。イングランドチームの反撃は4分後、ダルウィン・ヌニェスがシュートを放った。ミリトンがライン上で得点を防ぎ、アラバがこのプレーで負傷。ナチョが交代出場した。わずか30分の間に3点が決まる、激しく両チームが好機を迎える試合になった。31分にはCKからビニシウスJr.が再びインフロントキックによる美しいシュートを放ちあわや同点のシーンを作ったが、アリソンが体を投げ出して阻んだ。

2人のブラジル代表選手が5分後のプレーで主役になった。ビニシウスJr.が執念を見せクリアしようとするホームチームの守護神へプレッシャーをかけ、ボールがその立ち足に当たりリバプールのゴールへ入った。2-2となりハーフタイムを迎えたが、我らのチームはロスタイムで3点目を決めることも可能だった。カウンターはダイレクトプレーのお手本になるものだった。クルトワが手でバルベルデへボール供給、走り込んだビニシウスJr.へつなぎ、左足でクロスを送ってロドリゴが待っているところでロバートソンがクリアした。

額縁に飾るべき後半
後半はこれ以上ない形でのスタートだった。マドリードは48分、セットプレーで逆転を果たす。サイドからのフリーキックをモドリッチが蹴り、ゴール前に走り込んだミリトンが強烈なヘディングシュートを決めた。ヨーロッパチャンピオンのスペクタクルなリアクションは7分後も続く。ロドリゴがベンゼマとのコンビプレー、フランス人選手のシュートはブロックに入ったゴメスに当たってゴールへ吸い込まれた。アンチェロッティ監督のチームはその後も勢いを緩めることなく試合を進め、モドリッチが起点となってカウンターを仕掛け、ビニシウスJr.がつなぎ、 ベンゼマが相手GKを交わして左足でフィニッシュ、2-5とした。そこからタイムアップまでマドリードはリードを堅守、3月15日ベルナベウでの第2戦を迎えることになった。