ニュース. 29/04/2022
カルロ・アンチェロッティ監督がサンティアゴ・ベルナベウで行われるリーガ第34節エスパニョール戦(スペイン時間:土曜16時15分、日本時間:同日23時15分)の前日、シウダー・レアル・マドリードでのオンライン会見に出席し次のように語った。「我々はタイトル獲得に大きく近づいていることを自覚しているが、リーガはまだ終わっていないので、今後の試合でも勝ち点を獲得する必要がある。明日、優勝決めたいと思っているし、チームもやるべきことを分かっている。リーガのこの段階に今のような形で辿り着けると誰も考えていなかった。チームはここまでとてもいいパフォーマンスだったし、我々はセビージャで2回、そしてビルバオ、バルセロナ、サン・セバスティアンなど、非常に難しいスタジアムでのアウェーゲームにたくさん勝ってきた」
「シティ戦が終わったので我々はエスパニョール戦にのみ集中している。我々はマッチポイントを控えているが、偉大なテニスプレーヤーはそこに至った時、必ず勝利するものだ。我々も素晴らしいチームなので、最後の一撃が必要な時は必ずそうするし、明日そうなることを願っている。タイトル獲得が間近だからといって、気を抜くことはないと思うし、ここまで努力してきたので、そうなることはないと思う。あと勝ち点1なので、ベストな形で試合に臨むことを考え勝利を目指す必要がある」
チームのリーガの評価
「チームの働きぶり、そしてここまで私の仕事にとって非常に楽なシーズンだったので大満足しているよ。なぜならクラブと選手たちが私を支えてくれたのは明らかだからね。彼らは私が下した全ての決断をプロ意識を持って受け入れてくれた」
マンチェスター・シティとの第2戦
「我々は明日の試合のことしか考えておらず、もしお祝いをしなければならないのなら、他の人たちと同じようにやるつもりだ。お祝いの準備はまだ何もしていない。ただ試合に勝つことだけを考えている」
エスパニョール戦のスタメン
「アラバ、ナチョ、ミリトンが欠場するので守備に問題があり、バジェホを先発させるつもりだ。彼はあまり出番がないが、真面目なプロフェッショナルだよ。彼と一緒にカゼミーロがCBでプレーする可能性がある。一方、中盤にはたくさんのオプションがあり、素晴らしいパフォーマンスを見せ自信に満ち溢れているカマビンガやセバージョスのようなフレッシュな選手がいる。またアセンシオもフレッシュな状態だ。一方、カリムを先発できるかどうかを見極めるつもりだが、もし完全回復していれば起用する可能性はある。疲労が溜まっている選手の怪我を回避しつつ、試合に勝てるチームで臨む予定だ」
ローテーションの可能性
「ベンゼマとビニシウスJrは休む可能性があるが、私はしっかり回復できている選手は試合に出るべきだと考えている。チーム状態はいいが、休む必要がある選手がいれば休ませる。それは簡単な試合だからというわけではなく、100%回復していない選手は怪我をする可能性が高くなるからだ」
「私はいつも選手と話しどんな様子かを聞いているし、彼らの意見はとても重要だが、決断を下すのは私だ。私のキャリアの中で疲れているので起用するなと言った選手に出会ったことはほとんどない。医学的な評価、理学療法士の仕事など、たくさんの要素がある。私はあらゆることを総合的に考慮し決断を下さなければいけない」
シーズン中の攻撃面での貢献
「私は選手たちのことをよく分かっており、カリムは素晴らしい仕事をしている。我々は攻撃面で素晴らしいパフォーマンスを発揮しており、彼やビニシウスJr、アセンシオは多くのゴールを決めている。またクロース、モドリッチ、アラバも得点を挙げ、カゼミーロもヘタフェとの重要な一戦で得点していた。我々はまた守備がとても良かった時期があったが、カリム、ビニシウスJr、さらにあまりゴールを決めていないものの、多くの試合で違いを生み出してきたロドリゴのおかげにより、攻撃面で安定した成績を残すことができている」
マルセロへの賞賛
「あまり出番がないので苦しんでいるが、彼が素晴らしいプロフェッショナルであり続けているということを改めて伝えたい。彼はキャプテンとしての重みを感じており、プロフェッショナルとして非常に高いレベルにある。常にしっかりと練習に取り組んでいるし、完璧なキャプテンだよ。もっと出番があって然るべきだが、それがサッカーというものだ。試合に出た時はいつでも結果を出してきたし、今後もそうしてくれるだろう。私は選手としても人間としても彼のことを尊敬している。さらに彼はクラブ史上最もタイトル獲得数の多い選手になるだろう」
カゼミーロ
「我々には選手が揃っているのでそのポジションの補強は必要ない。クロース、カマヴィンガ、セバージョスなどたくさんの選手がそこでプレーできる。クロースはセビージャ戦の後半、守備的MFとしてプレーしとても良いパフォーマンスだった」
アラバ
「シティ戦前と同じ内転筋の違和感という問題を抱えているので、水曜日にプレーできるかどうかは火曜日まで待つ必要がある」
コーチとしての進化
「サッカーは変化してきた。正直なところ監督も時代と共に歩み続けなければいけない。私はサッカー界のあらゆる変化を経験してきたので、自分のことを経験豊富な監督だと思っている。私が初めてタイトルを獲得した20年前からサッカーは変化しており、ルール、オフサイド、さらにGKのプレーのやり方まで変わってきた。サッカーは今後も変化していくだろうから、私もそれについていく必要がある」
5大リーグ制覇への挑戦
「正直、まだそれを達成していないし、私はそういう意味で迷信深いのでその話をしたくない。もし可能ならそれを成し遂げた後に答えたいし、本音を伝えたいと思う」
息子のアシスタントコーチとしての仕事
「ダビデは有能で規律正しく、プロフェッショナルでとても落ち着いたアシスタントコーチだ。また彼と一緒に働いているフランチェスコ・マウリもとても若い。そしてルイスはGKと、ピントゥスはフィジカル面での経験を生かし働いている。私には若くて有能なコーチングスタッフがおり、彼らの熱意と私の経験を融合させている。また彼は私の息子なので感情面や家族面もあり話しづらい。しかし彼は私の息子だからではなく、有能だからここにいるんだ。我々は今後、非常に優秀な監督を見ることができると思う」
将来
「監督は記者会見で真実の全てを語ることはできない。それは明らかなことだ。全てのマドリディスタが明日と水曜日の勝利という2つのことしか考えていないし、マドリディスタである我々も明日と水曜日に勝つことだけを考えている」