一時代を築いたチーム

キエフでの勝利により現在のレアル・マドリードは一時代を築いたチームとなった。チャンピオンズリーグ3連覇を達成するという並外れた成功で選手たちをサッカー界で最も栄光に包まれた存在と評されるまで押し上げた。この偉業は過去に3回しかなく、うち1つはかつてのレアル・マドリードが実現したものだった。
 
大会発足から数年となる1956—1960年、レアル・マドリードはチャンピオンズリーグ5連覇を果たした。ディ・ステファノとヘントが中心選手だった伝説的なチームで、決勝ではスタッド・ランスを2回、ほかフィフィオレンティーナ、ACミラン、アイントラハト・フランクフルトを破った。この5大会連続での大会制覇はその後一度も繰り返されておらず、連覇はアヤックス(1971、1972、1973年)とバイエルン・ミュンヘン(1974、1975、1976)の各3回となっている。

チャンピオンズリーグ5大会で優勝4回
その後再びの3連覇達成まで経過しなければならなかった歳月は40年以上になる。なおデシモテルセーラを達成したメンバーの大多数、11選手が2014年のリスボンからチャンピオンズリーグ5大会で4度の優勝を果たした栄光のサイクルを経験している。