ニュース | 07/02/2014 | Eduardo Bueno (Málaga)
準々決勝のハーバライフ・グランカナリア戦で好試合を演じたラソ監督のチームは、アラゴン地方のチームと準決勝最初の試合に臨むレアル・マドリードは、今シーズン2つ目となるタイトル獲得まであと2試合のところに来ている。カナリア州のチームを準々決勝で下し(83−60)上々の感触を残して最初のテストをパスしたあと、ラソ監督のチームは当初の予想を裏切りウニカハ・マラガを破った(74−79)アラゴン地方のチームとハードな準決勝に挑む。
ラソ監督のチームが初戦と同様のディフェンス力を発揮することができれば、決勝進出の可能性はかなりある。なぜならオフェンス面では先日ルディが言ったように「12選手がMVPになれる」ほどの力があり、どのチームをも上回ることができるのだから。ルディは自身3度目になり得る最優秀選手の称号へ好調を維持、ミロティッチは調子を持ち直し、チャチョはレアル・マドリードの選手としての自身のアシスト記録8に並んだ。CAIはこのチームを相手に40分を通じて最高レベルを発揮する必要性に迫られるだろう。
昨シーズン、レアル・マドリードはCAIサラゴサに対し6戦全勝した
ただ国王杯はほかとは別の大会で、大会が進むごとに本命視されることの意味はなくなっていくもの。アボス監督のチームにとって失うものは何もなく、プレッシャーなしでプレーすることになる。ウニカハ戦でCAIサラゴサは8選手を軸にした素晴らしい攻守のバランスを披露した。相手の先発メンバーでは、オフェンスの舵取りを担当するシューティングガード、マイケル・ロールが右手の指を脱臼しており、出場が微妙となっている。
ジョンパールのゲームメイクのもと、ルデスとサニキゼが脇を固める。クロアチア人選手とグルジア人選手はゴールから6.75m以上離れたところでのスペシャリストで、準々決勝ではチームが決めた計7つのスリーポイントショットのうち二人で6つを仕留めた。だからといってゴール下が弱いかと言えば、そうではない。シェルマディニの才能、ジョーンズの筋力、さらにサニキゼが準々決勝でチームに確かな強さをもたらした。ミロティッチとの攻防は今回の準決勝の大きな見どころの一つになるだろう。
しかしマドリードの選手層の暑さがもう一つのプラス材料になってくることもあり得る。ゴール下ではマドリードの優位が際立つことになりそう。ボウロウシス、レジェス、ミロティッチはカナリア州のチームを相手にハイレベルのプレーを見せており、ローテーション起用でスローターとメジュリが出場することもできる。
昨シーズン、レアル・マドリードはCAIサラゴサに対戦した6試合いずれもに勝利した。今シーズンのリーグ戦を加えると7連勝中ということになる。また別のデータとしては、レアル・マドリードが準々決勝を突破したときにはいずれも決勝に進出している(2010年、2011年、2012年)。目標を達成するため、ラソ監督のチームはマルティン・カルペナのスタンドで1200人以上のサポートを再び受けることになる。前回グランカナリアでのチームの発奮はスペクタクルなものだった。