「僕は意欲に燃えるプレーヤー」
驚異的なスピードと切れ味鋭いドリブルを武器に、サイドからペナルティーエリア内に切れ込み、相手ディフェンダーをパニックに陥れるウインガー。アルゼンチン・サッカー界屈指のユースアカデミーを持つ、ロサリオ・セントラルの下部組織で選手生活をスタートしている。その磨き抜かれた左足はキャリア初期から輝きを放ち、すぐにビッグクラブの目に留まる選手になった。
17歳の若さでロサリオ・セントラルにデビューを飾ると、その後もレアル・マドリードへと続く成功への階段を一気に駆け上がる。ベンフィカ在籍時には自身初の主要タイトルを獲得したほか、ポルトガル・リーガの月間最優秀選手に選ばれた。
そのスピードだけでなく、1対1の場面で相手選手を抜き去る技術により、レアル・マドリードの攻撃オプションはさらに充実。ドリブルと左足からのシュートは常に対戦相手の脅威となり、レアル・マドリードにリーガや国王杯、スペイン・スーパーカップなどのタイトルをもたらす原動力となっている。
これほど優れた選手がアルゼンチン代表でプレーするのも当然だろう。あらゆる世代の代表に招集されると、FIFA U-20ワールドカップで優勝を経験。2008年の北京五輪では、決勝で祖国に金メダルをもたらすゴールを決めた。現在もアルゼンチンA代表の一員として、ワールドカップやコパ・アメリカで素晴らしいプレーを披露している。