- フルネームエンリケ ペレス・ディアス
- 出身地
- 生年月日28/12/1938
レアル・マドリードに捧げたサッカー人生
出場試合数:218
通算得点数:2
スペイン代表:8試合
桁外れの強さと高い運動能力を備えたディフェンダー。最強を目指すという理念を共有する、二世代のレアル・マドリードの橋渡し的存在となった。守備的なポジションならどこでもプレーできる万能性により、欧州チャンピオンズカップ5連覇を達成したチームでも、“イェーイェー・マドリード”と呼ばれたチームでも定位置を確保。スペイン国内で王座を独占し、ヨーロッパ全土を驚愕させた両チームのレギュラーとして活躍した。
ベサヤ、スニアセ、トーレラベガ、さらにブルゴスやオサスナでのプレーを経て、レアル・マドリードに加入するという夢を実現させたのは1959年。在籍1年目から欧州チャンピオンズカップ優勝を成し遂げ、アイントラハトを粉砕した伝説の決勝でも先発に名を連ねた。これはディ・ステファノやプスカシュの旧世代から、ピッリ、ソコ、サンチスらの新世代にバトンが渡された瞬間だった。
レベルが高く力強いプレーにより、このカンタブリア出身のディフェンダーにはイタリアの数クラブから獲得のオファーが届いた。当時はこうしたクラブの方が経済的に恵まれていたが、エル・ブランコを愛するパチンはすべてのオファーを拒否。「レアル・マドリードのためにプレーすることこそ、サッカー選手にとっては最高の名誉だ」と語ったに違いない。
クラブで多くの成功を味わっただけでなく、スペイン代表としても8試合に出場。引退後は指導者の道に進み、1部リーグと2部リーグの様々なクラブで監督を務めた。2021年2月10日に死去した。
経歴
- 欧州チャンピオンズカップ2回
- インターコンチネンタルカップ1回
- リーガ7回
- スペインカップ1回